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2007年12月 3日 (月)

虫の目/鳥の目―仰木・地図をめぐる視点―

去年のこだわり滋賀ネットワークのセミナー講師の蔭山歩さんの話に魅かれてワタシも仰木を訪れるようになりました。
湖西のにぎやかな161号線からちょっと行けば仰木の棚田に会えるのです。
今森光彦さんの写真でも知られるこの集落の豊かな自然の風景は人の関わりでこれまでもずっと守られ、変化し続けてきた里山。
これからも天国か地獄か。人間のかかわり方次第。
うっすらと不安を抱えながらそれでも美しい今日の仰木の風景を眺めます。

Cimg2942 蔭山さんら成安造形大学の有志で始めた「地蔵プロジェクト」。
そこからできた「鳥の目/虫の目」という仰木の立体地図。
起伏のある仰木の里山を等高線の形に切ったボール紙を重ねて作りました。
カッターで切って手で張り合わす。
東西4キロ、南北3キロの起伏を紙を重ねて立体にするのですから膨大な量です。
Cimg2939大きなテーブルいっぱいの白い地図。
真っ暗な闇の中に置かれたその地図に天井から色んな地図を投影します。
なんだかSF映画みたい。

1947年から今までの航空写真でまるで鳥になって空から眺めるかのように時代の移り変わりを見ることができます。
特に1947年の地図は地元にも残ってないそうで「よおそんなん探してきたなぁ」と地元の農家さんが感心していらっしゃいました。

今はなき江若鉄道が走った時代。やがてJR湖西線ができ、広い道路がどんどん集落に広がり、ニュータウンができる。圃場整備されていき、、、、。
立体地図に写る地図を眺めながらみんなが「あの時」を語ります。
この地図を作った方たちはただ見るだけでなく、眺めながらみんなで語り合うことにこの地図の意義を見ているように思いました。
その他にも、
Cimg2940仰木の昔の地名の地図。
水の流れを映し出す地図。
100メーターごとに区切った升目を重ねる。
などなど、映し出されるたび、仰木の地域に新しい発見があります。
この地図はきっとこれからも仰木の現在過去未来を語ってくれるでしょう。
それには沢山の人に見てもらわなくてはなりません。
まだ大勢の仰木の地域の方々も見ていません。

これって、仰木の宝ですよね!と声を上げる私。

「おまえら、みんなホンマにすごいなー!」と感嘆する地元の農家さん。

Cimg2954 こんな手作りの地図を持つ土地が日本に、世界に、他にあるでしょうか。
他の地の人が手弁当でこんなに色々なことをやろうとする地域が他にあるでしょうか。
こんなにも愛されているのですよ。仰木の里山は。

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コメント

この仰木立体地図を作成したメンバーさんから補足のメールをいただきました。
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少し補足なのですが、

「特に1947年の地図は地元にも残ってないそうで」
というところは、
地図ではなく航空写真だということ、
あと、地元がとったものではなく、米軍が(日本全国をくまなく)撮影したもので、
現在は国土地理院に納められており、誰でも(Webなどでも)閲覧でき
一定の金額を払えば利用することが出来ます。
見つけてきたというよりは、Sちゃんが、研究の為に購入していたものを
借りたというのが実情です。(今後は購入するつもりですが^^;)

お手数ですが、少し補正して頂けるとより良いかと思います。
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という事だそうです。
それにしても、「米軍が日本全国をくまなく撮影したもの」とはスゴイですねー。

投稿: どらここ | 2007年12月18日 (火) 18:24

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