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2007年12月 3日 (月)

ストップ!棚田崩壊!@仰木

2007年12月2日(日)
滋賀県大津市仰木の平尾地区で棚田が崩壊の危機にあることを知ってもらおうというイベントがありました。
Cimg2946 お馴染みの馬蹄形の棚田の広場にピストン運行でバスが到着。仰木のニュータウンの方々も沢山ご参加でした。
前日も、翌日も雨がふりましたが、この日は暖かくてとてもいいお天気。けれど、風は冬を告げます。
焚き火で暖をとりながら炭火焼の焼き芋をほおばります。
棚田の秋の風景に焚き火は贅沢なご馳走です。
稲刈りの済んだ田んぼは陽の光や風や雨、時に雪に打たれながら、静かに春を待つのでしょう。

Cimg2955仰木の地元の方の先導で太鼓会館までの棚田の中の道を歩きます。
道端の枯葉のなかにお地蔵さん。
田んぼの脇の神社の祠。
時に、道で踏み潰されたカニやイモリにキャーキャー言いながら、子供たちは走り回って楽しそうです。

美しいと喜びながらも棚田は崩壊の危機にあります。
人の手の入らない田んぼはあっという間に雑草に覆われて無残な姿に。
棚田での米作りは平地の5倍の労力がかかるといいます。平地の米作りも色々問題を抱えているのに、平地の米が10000円で取引されるのが棚田だと2000円にしかならない、という計算になるとおっしゃってました。
昔、お見合いで娘の嫁ぎ先の棚田の田んぼを見て、「こんな所に娘はやれない」と親は断ったそうです。
機械も入らない、小さくて、くねくねとした形で、しかも段々になっている。
四角く大きく整えられていく田んぼで棚田の風景としての美しさが失われる、と外の私たちが嘆いても、その土地を耕して暮らして行く棚田農家の方には圃場整備は大金かけても念願だったのです。。
しかし、お金をかけて整備しても、高齢で跡継ぎがいない農地はやはり捨て置かれて荒れる所も増えているのだそうです。

「どうにかできないものだろうか」
誰もが頭を悩ませます。
農家として。
地域住民として。
消費者として。
この風景を愛するものとして。
日本の米作を憂うものとして。

太鼓会館では地元の農家さんの農産物を売っていたり、暖かい猪汁、お赤飯をいただいたり。やっぱり子供には焼きそば、フランクフルトは外せませんね。
ニュータウンの人たちは収穫したもち米で餅をついたり、ぜんざいで食べたり。
紅葉の山々に囲まれてすごしました。

農家のお母さんたちの手作りのゆず味噌、帰ってサトイモにつけて食べたら旨くて一口ごとにのけぞっちゃう。
干し柿はふっくらしていて、全く渋みのない甘い甘い優しい味。食べ過ぎないように理性で抑える。
今年の棚田ボランティアでもらった地域通貨で購入しました。2仰木=1000円。

今年見逃してしまった蔭山さんと仲間の「地蔵プロジェクト」の作品、「鳥の目、虫の目」をやっと見れました。
シンポジウムで地元の人やニュータウンの人たちとも語り、みんなで片付けてお開きに。

Cimg2960「こうして色んな人と集まって出会うと勉強になるわ」と地元の農家さん。
私もそう思います。
一生懸命いろんなことをしてもなかなか地元の人に参加してもらえない、、というのが悩みだそう。
もっともっと、外の人が棚田のよさを、里山のよさを語ったら地元の人にも再認識されるんじゃないか、そうして地域性を守れた例が他にもあると聞きました。
仰木もその時までこうして天の岩戸の前で笛吹き踊るごとく、ここで人と出会っていければいいと思います。

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コメント

棚田で焼き芋・・・リッチですね。
失われて初めて大切なものに気づくのは、人間の性なのかも知れませんが、全てが失われる前になんとかしたいものですね。

投稿: 事務局(は) | 2007年12月 3日 (月) 18:19

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