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2008年1月

2008年1月29日 (火)

こだわり野菜PR隊が行く!

Img_0028環境こだわり農産物はマーク入りのシールが貼られ、スーパーや直売所に並んでいます。
こだわり滋賀ネットワークの会員有志が県内外あちこちの売り場でこだわり農産物をPRしています。
今回は平和堂草津店の様子です。

環境こだわり農産物の条例は、農薬や化学肥料の使用量を通常の5割以下に削減して生産するなど滋賀県独自の基準を全国に先駆けて平成15年に制定されました。

環境こだわり農業について詳しくはこちら!
全国的には地味なイメージの滋賀ですが、色んな分野でけっこう「全国初」だったり、生活しやすい環境のランキングでは上位だったりするんですよねん♪

Img_0039
こだわり野菜とそうでないものは見かけじゃ判りません。
そして農薬が私たちの体や環境に与える影響もぱっと見には判りません。
農薬を栄養ドリンクの様にゴクゴク飲む事はできません。
そんな飲んだら危険な薬品が付着した食物を食べているとしたらゴクゴク飲む事と何か違いがあるでしょうか。
そうか、じゃあ無農薬有機野菜。。。。そこまで行ってしまうと日々の食品を手に入れるのはとても難しくなってしまうのです。
無農薬有機栽培で育てるというのは商品としての質を保つにはとてもリスクが高く、経費もかかるからです。
環境こだわり農産物の条例が滋賀から発信されて5年。
「知ってるよ」という人もいれば、当然知ってそうな人が知らなかったり。
こだわり滋賀ネットワークでは農家さんも消費者も一緒になって農や食の現場を訪ねたり、交流したり、議論をしたりしています。
生産者も、消費者も、流通販売業者も、そのネットワークの輪の中でそれぞれの立場や考えを知ります。

Img_0046質にこだわるより10円でも安い方を、少しでも規格通りのキレイな姿のものを選ぶ。
そんな一時のお買い得が、長い目で見て体や環境には首を絞める事になる。
一番力があるのは消費者の力だと思うのです。
手間ひまかけて作ってくれる安心を買い支えて広げるのはスーパーで野菜果物売り場に今立ってる私たち。
つくる人、食べる人が常に関わり続けて行けば立場の違いの壁はより薄くなり、偽装などしなくてもよくなるのではないかと思います。

来年の一文字は明るい文字になる事を祈りつつ、私たちの地元の滋賀の野菜や果物を、環境こだわり農産物を買って下さいね!

【事務局よりお知らせ・・・PR隊 今後の予定】

★2月2日(土) 9:00~14:00
  JAグリーン花野果市(甲賀市水口町水口6111-1
★2月9日(土)、10日(日) 10:30~17:00
  
平和堂アル・プラザ草津店(草津市西渋川一丁目23-30
   ★2月9日(土)の12:00~14:00には
     
近江米振興協会主催の近江米PRイベントが行われます。

      12:00~  ・エフエム滋賀「モビィがおじゃましバス」の現地放送
             
・お米のすくい取り大会(無料)
      
13:00~  ・150名様に素敵なプレゼントが当たる大抽選会
             
・佐合井まり子さんミニコンサート
      ヘルシー君もやってきます!!!会場はアル・プラザ草津店前広場

★2月9日(土)、10日(日) 10:30~17:00
  
ビバシティ平和堂店(彦根市竹ヶ鼻町43-1
★2月11日(月) 8:30~15:00
  
藤樹の里あどがわ(高島市安曇川町青柳1162-1

★2月17日(日) 10:30~17:00
  
スーパーハズイ水口店(甲賀市水口町暁4800-1

★2月23日(土)、24日(日) 10:30~17:00
  
イズミヤ堅田店(大津市今堅田三丁目11-1

★2月24日(日) 8:30~14:00

  アグリの郷栗東(栗東市出庭961-1
★3月16日(日) 9:30~14:00

  伊吹の里 旬彩の森(米原市伊吹1731

★3月22日(土)、23日(日) 9:00~14:00

  あいとうマーガレットステーション(東近江市妹184-1

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2008年1月28日 (月)

お茶うけサミット保田茂先生講演を聴いて

滋賀に引っ越して3ヶ月の千葉さん。
「滋賀に友達が引っ越して来るんです」そういうとみなさん、
「うち(自分の住んでる地域)に、連れてこい!!」なんて勢いで、
滋賀県民はLOVE故郷。故郷自慢したくてうずうずなんですな。
そんな千葉さんがお茶うけサミットに来てくれて、講演の感想を送って下さいました。
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Cimg3141_2
遅刻して前半を逃しましたがそれでも素晴らしい講演でした。
この場に居られた今日の自分を幸せものだとすら感じました。
講演者は保田茂さん(神戸大学名誉教授)テーマは「環境こだわり農業と地産地消」で約1時間の講演でした。私はふたつ素晴らしさを発見しました。

1 )講演者保田さんのお話の内容の素晴らしさ。

 日本の食料自給率を3つのグラフにして、そのデータの変遷を客観的に示してくれました。
一方で世界の他の国々との比較データによって、われわれが地球のどのあたりの位置にいるのかのイメージできました。
これまでのデータに基づいた現状認識の確認のあと、では今後の未来に対してどういった予想や予測が公にはされているのだろうかを、説明してくれました。
その話の内容は楽観を許さないものがあり、私の足下の現在がそんな大変な未来へと繋がっていくことに、大きな危惧をあらためて噛み締めたのでした。
でも警鐘だけではなく、こんな今だからこそ自分たちが大事にしていくこと(食と農)を改めて確認して、変えるこ
とは変え、残すものは残していく。
そういう選択を一人ひとりがよく考えていくチャンスなのですというメッセージを受け取りました。
未来を作る人たち(子どもたち)に対して、何を大事にして暮らしていくのかを実践で伝えることが地産地消。
つまり人格形成の基本が農と食にあることを学びました。

Cimg3142_2
2) お話の進め方の素晴らしさ。

 保田さんは長い間教鞭を取られ、研究をされてきた経験と見識を、膨大なデータも交えて、
一般の素人でも分かりやすく伝えてくれました。
私がそこに発見した要素は、滑舌の良さ。話のスピードの適当さ。話し方の安定していること。
決して丁寧な言葉使いだけでなく時にはカジュアルな言い方をしていたこと。
そして絶えず笑顔で聴衆へ目配りアイコンタクトを送っていらっしゃる様子です。
そこから、言葉だけでなく保田さん自身の身体やその現れから農と食を大事にして欲しいという熱意が感じられました。
また「ここに私は居てます。あなた方に伝えていますよ。聞いてくださっていますか。」というふうな共に考えましょうということも感じられました。
すると聞くこちら側は、「この人は一方的に話して終わりじゃなくて、私に大切なことを伝えようとしているんだ。」
という気持ちが湧いて来てより耳を傾けました。次第に全員がこの場を共に作っている一体感が生まれました。

 メインイベントのお茶請けサミットは最高でしたね。それぞれのあったかスポット(=こたつ)でいただいたお漬け物や雑炊やスイーツやお餅などなど、どれも美味しかった。期待以上だったのは同じこたつを囲んでの会話です。
顔なじみの人とだけでなく初めて出会った人たちとも話に花が咲きました。
春が一足早く心の中にやってきた感じでした。年齢や性別や地域を越えた交流の場ができていました。
お土産もいっぱい買いました。

 パネルディスカッションから考えたこと。
食べることには理由がある (生活者の立場)。
農業するには理由がある(生産者の立場)。
売買することには理由がある(流通販売者の立場)。
それぞれの立場から農と食を聞けました。
そして誰もが大事にしているのは、食の安全と未来の生活の安定。
決して目先の経済の問題だけではない。
むしろ、三者三様の状況とその基にある価値観を交換したり受け取り合うことが、今後益々生活の質を左右することになる。これからは一人ひとりが提供したり受け取っている価値を経済のめがね以外でもっと見ていくことことかなと思いました。


 保田さんの講演にあったお話がそれをシンプルに示してくれていると思います。
フランス人の子どもに「なぜ君はフランスパンを食べるの?」と聞いたところ、「ここ(フランス)では小麦が穫れるからだよ。」と答えたというお話がありました。
これが生産者が農業をする本来の理由だと思いました。
子どもたちに地元の作物を供給することは、子どもの未来を創ること。
食と農は未来作りの大事な担い手です。

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2008年1月23日 (水)

冬の「おこた」に滋賀のお茶うけ大集合

  1月19日(土)@近江八幡市の県立男女共同参画センター

Cimg3161環境こだわり農業サミット ~お茶うけでおもてなし~ 」通称「お茶うけサミット」開催!

去年から会議を重ね、アイデアは膨らみ、あまりに膨らみ過ぎて会場の都合上実現出来なかった事もあるくらい。
そのくらい、夢いっぱいの企画でした。
その上、今年度のセミナーの卒業生の皆さんがみんなで力を合わせて力量発揮する初めてのイベントでもあります。
ネットワーク会員の皆さんにお送りしたイベントのお知らせに感激してご自分のブログでも大々的に宣伝して下さった方も。
えー!そんなにステキな企画ですかぁ!!と、こちらが驚くような反響がありました。

滋賀県琵琶湖を囲んで東西南北の農家の女性のグループさんたちが育てたこだわり農産物を使って作っているお茶うけを一同に集めてみました!
しかも、おこたの上に!!
あったかいおこたにあたりながら生産者の方、たまたま同席した参加者の方とお話するんです。
まるでお家に遊びに行ったみたいに。

Cimg3144朝一番に視聴覚室で行われた「こだわりシンポジウム」では「環境こだわり農業と地産地消」という神戸大学名誉教授 保田 茂 先生の講演。
残念ながら私は拝聴できなかったのですが、聞いた方は「面白かった!」というご意見多数。
シンポジウムに参加された方、ぜひご感想を書き込み下さるとうれしいなぁー。

出店グループは
大津からは「北比良グループ」「近江舞子いちごグループ」
湖南からは「道の駅アグリの郷栗東」「おうみ富士おいでキッチン」
甲賀からは「グリーンファーム香清」「甲賀もち工房」
東近江からは「五個荘生活改善グループ」「あえんぼグループ」
湖東からは「稲枝加工グループ」
湖北からは「湖北地域農村女性活動グループ協議会」「大戸洞舎」
高島からは「山菜じゅうべえ」
と、
Cimg3164終わってみて、個々の出品グループさんたちをもっとご紹介出来たら良かったかも、、、と思いました。
どのおこたでお話を聞いてもどんどん面白いエピソードが出てきました。
ああ、もったいなや。次回の課題にしたいと思います。

数々のプログラム、全てが充実したものでした。
スタンプラリーは会場のあちこちに置かれたスタンプの他に「シークレット」というスタッフが隠し持つハンコも。「スタッフを全員探したのにシークレットが見つからない!」と黄色のスタッフハッピを着た私に訴えるお客さん。

えー、オホン、あなたが今、訴えている黄色のハッピのオナゴの首から下がってるのは、なーんだっ♪

しょっぱなからそのシークレットマンの私。
んもー、人生に過去になく、これからもなさそうな位モテモテでした。
いやぁ、まったく。
大人も子供もこんなに皆さん、熱くなって楽しんで下さるとは意外なスタンプラリーでした。

着物や古布のリメイクファッションショー。
今まで、着物のリメイクといえば、雑誌やテレビで見た限りで「どこで着んねん」と思うような無理っぽさを感じてました。
しかも、何となく手作り感が重い「オカン向け」リフォーム。

Cimg3206しかし、この日は違いました。
センスいいんです!
モデルになった農家のおカアちゃんたちや、こだわり滋賀ネットワークのメンバーさんたち。
みんな照れくさそうに、誇らし気にポーズ。
着物、古布、風呂敷。。。色の合わせ方、柄の組み合わせ、絶妙でした。
モデルをした服をそのまま購入した方も。
私も欲しいなぁ〜。今度買いに行きたいです〜。
滋賀の方のお家には昔ながらの蔵があったりして古いものを沢山お持ち。
でも、あまりに何気なさ過ぎて「処分に困る」と二束三文で売ったり、捨てたりする方も。
伝統の無い家で生まれ育った私にはお宝です。
それをこんなにカッコ良く生まれ変わらせるとはなんと素敵な事でしょう。

Cimg3213そして能舞台ならぬ「農舞台」では生産者、流通業者、こだわり野菜を扱うホテル、そして消費者の対談。
安心、安全の食品を求め、「こだわり農産物」をこれからも食べて行く為には何が必要なの?
各立場から見ると色々な違う景色が見えるようです。
後でこの対談についても様々ご意見伺いました。またこのブログにお寄せいただけるといいですね。

サミット終了後、イベント成功を目指して一日力を合わせた今年度セミナー受講生の皆さん達とプチ打ち上げ。
ケーキセットをつつきながら話はつきません。
今日は大成功でした。
この企画、大阪や東京など都市のど真ん中でやったらスゴイインパクトなんじゃないかと思います。
どこかのイベント会社がもしこのブログを読んで真似するでしょうか?
でも、簡単には真似できるものではないと思います。
こだわり滋賀ネットワークの人と人との繋がりと、
思いを一つにしたコーディネーターさんたちが各地域で頑張っている成果の賜物なのです。
県外からわざわざいらっしゃって激励下さった方々にも感謝とともに、手を携えてこれからも滋賀を慈しんで行けたらいいですね。

この経験を生かして、もう既に新コーディネーターさんたちによる来月の交流会も決定しています。
そのお知らせは Coming Soon!(もうすぐお知らせ!)
ほんとに、ほんとに、お楽しみにぃ〜。

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2008年1月21日 (月)

美味しい!in野洲

1月16日
Pic1野洲コミュニティセンターにて地元の女性のみなさんの手作りのごちそうをいただく。
こだわり滋賀ネットワークの公募幹事のイマニシさんからご招待をいただいた。
近江富士の女性の皆さんが今年開くファーマーズテーブルのレストラン。
以前から食育レストランを開く事を夢にしていたイマニシさん。
調理室を開くと、「あ!アカマツさん!」
こだわり滋賀ネットワークの今年度のセミナー「農と食のコーディネーター養成講座」の仲間。
講座を卒業してこれから一緒にレストランを作って行く仲間になったそうだ。
こうして地域の味は受け継がれて行く。

「おいしい豚肉が手に入った」と、豚肉の様々なメニューが並ぶ。
ヤーコンを天ぷらやきんぴらにしていた。
ヤーコン。道の駅で見た事あるけど使い方が判らなかった。
とある女性曰く「見かけはサツマイモ、食感は梨」。
紅芋を使ったスイーツもイマニシさんはよく作ってくれる。
12年程前、沖縄の石垣島で始めて紅芋を食べた私。
その頃、本土で見かけた事は無かった。
新しい食材もあっという間に馴染みになって行く。
Pic2田舎の台所は決して保守的でない。
電磁調理器や浄水器などの話題で盛り上がる。

ある女性が「私はこれしか出来ないから」とおっしゃる。
玄米のおかゆがすごくおいしかった。
私が玄米を炊くと固い。
1カップの米に7カップの水で炊くのだそうだ。
へ〜〜〜へ〜〜〜〜(古!)


Pic5私が大好きなプリンケーキ。
なんと!作って取り分けて下さったのはパティシエをしているイマニシさんの娘さんだそうだ。
「私の名前はキムサムスン」を思い起こすようなキュートな娘さんだ。(ワカラナイ方すみません)
母娘そろって料理人なんですねー。
グループのお母さんたちによるケーキの作り方講習が始まる。
鍋1つ、ボール1つ、後は電磁調理器のタイマー調理で焼いて出来上がり。
料理上手は合理的なのだ。あっぱれ。
こう、サッサッと美味しいものが作れるのは憧れだ。

阪神大震災から13年目。
今後、確実に大規模震災が来ると言われてる。
ロシアンルーレットみたいな地球に暮らしている。

Pic3もし、自然災害にあったら。。。
そういう時こそたとえ避難所であっても、だからこそ温かくて愛情こもったものが食べたい。
コンビニのおにぎり、お弁当、ハンバーガー、乾パン。。。
そいういうものは直ぐに手に入り、腹の足しにはなるだろうけれど、
そればかりでは心は渇いて行く。
鍋一つ、米1カップでもできる滋味は沢山ある。
それには日頃からの創意工夫、そして愛情が欠かせない。
目に見えないものこそ大きな役割を果たしている。

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2008年1月 6日 (日)

07年度コーディネーター卒業プロジェクト

Cimg3113今年度の農と食コーディネーター養成講座の卒業生の企画が始動します。
早速有志が集まって企画会議。

07年度の卒業生のグループは「農と食のふれあい交流プロジェクト実行委員会」として、今後も滋賀のあちこちに出会いの場を作って行きたいと思っています。

企画は既にかなり形ができ上がっていました。

題して
 「つくる人と食べて支える人のふれあい交流会」

2008年2月16日(土)朝10時〜午後3時半

自慢のお漬け物を一同に集め、人気投票。
入賞者には賞状と共にコーディネーター達のネットワークで集めた貴重なアレコレを贈呈!
そして、去年テレビで報道されたいくつかのドキュメンタリーで大きな反響があった高島市新旭町の針江の農業、石津さんをお迎えします。
お話を聞き、様々な立場のパネラーとの討論なども予定しています。
石津さんの奥様も今回のコーディネーター養成講座のメンバー。
この「こだわり滋賀ネットワーク」のネットワークたるや滋賀の農と食を余す事なく網羅している?そう思うような人材の宝庫です。
お昼には石津さんが精魂込めてつくられた無農薬のお米「ミルキークイーン」をおにぎりにして出します。
そしてコーディネーターの農家のメンバーさん達の畑の野菜や味噌でお味噌汁付きです!

Cimg3115さすが日頃は各々の活動をしているコーディネーターの皆さんはそれぞれの強みを活かして
「あ、それ、やっとくわ」「あ、それ、知ってる人いるから頼んどくわ」
これぞ鶴の一声のコーラス隊。
出来ない事など、なさそうです。
なぜか、話は深まるといつのまに下ネタになって盛り上がっておりましたが。

私以外は団塊の世代のみなさん。
「五十過ぎてから人生が楽しいわ〜」とナリタさん。
「こんな素晴らしいメンバーと一緒に集まれるなんて普通の主婦にはなかなかない事だもんね」

遊びも仕事も一生懸命、その中から生きるのに必要な知恵や技術、そして人生に独自の世界お持ちだからでしょうね。
いやー、ワタシなんぞまだまだですワ。

Cimg3116みなさん美味しいもんを持ち寄り、ナカイさんの美味しいカレーとおせち料理をしこたまいただきました。
ナカイさんって、毎日パンを作り、年末遅くまで蕎麦打ってたのに、年始にまたこんなごちそう作って、まったくお休みの間なし。
「好きだから」と、軽くおっしゃる。

後で色々見せていただいた新聞記事の切り抜きなどの中にあった、
昔、ナカイさんが書いたというエッセイを読んでナリタさんったら感動して泣いてはりました。
ナカイさんがご主人の鉄工所で必死に力仕事をしていた、という話でした。
機械で傷を負いながら、指の爪を痛めながら。
今は、とってもキレイな手をしていらっしゃるナカイさん。
感心する他の皆さんもきっと、人生の鉱脈に深い輝きをお持ちなんでしょう。
前々からみなさんスゴイなーと思いつつ、また少し、鉱脈を掘り当てたような今日のコーディネーター企画会議でした。

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2008年1月 5日 (土)

関西で蕎麦をひろめる

関西の麺と言えばおうどん。

かつて、私どらここは仕事を友人に斡旋してもらい
「ようし、お江戸で一旗揚げるか」と心に決めて
お江戸のとある駅のうどん屋ののれんをくぐったのでした。
「へい、いらっしゃい!!」
よ!江戸っ子!威勢がイイネ!
ようよう顔を見ると店のアンちゃんは多分カンボジアとかそこらのお人。
ああ、お江戸ってこんな所までコスモポリタンなのね、と、うどんイッチョ注文。
その席で、私は悟りました。
「絶対、東京では暮らせない」と。

うどんの出汁の色でした。
真っ黒な出汁の色に耐えられなかったのでした。
ええーー!!ありえへん、ありえへん、ありえへん、!!!
好き嫌いを超えて、あまりにも身近な食べ物なので、見慣れない色にビビってしまいました。
とか動揺しながらも残さず平らげ、美味しかったのですが。
もし、あの時うどんでなく、蕎麦を注文していたら、今頃滋賀にはいなかったかもしれません。
運命のうどん。
そんな所から自分が大阪で生まれた女やさかい、身にしみて知った日でした。

「うどん」か「そば」か、と聞かれたら、多分、おうどん。
関西はうどん、関東は蕎麦、やっぱりそうなのかな。
関東に住み損ねた私にはわかりませんが。

Cimg3102
昨年の大晦日、つまり今から6日前、
栗東のナカイさんの工房で初めて蕎麦打ちなるものをさせていただきました。

ナカイさんご夫婦がここで大晦日に蕎麦打ちをするのはもう10年になるそうです。
もちろん蕎麦はナカイさんとこで穫れたもの。

パンも作るし、羊羹も作る、いつも勉強熱心なナカイさんは蕎麦を習いに通ったそうです。
「そうよ、男の人たちばっかしよ。その中で私一人だけ、女」
定年退職後のお父さんたちを熱くする摩訶不思議なり、蕎麦打ち。
何が男たちに火をつけるのでしょうか。

蕎麦生地をこねる。
黒光りする塗りのこね鉢。内側の深紅の妖しい艶色の中にそば粉をふかふかと投入。
そこへカップの水を数回に分けて入れながらそば粉をこねる。
最初はパラパラと、最後に頂点におへそのある円錐型にまとめたら
おへそをしたに向けてむぎゅっと平たく潰しそば生地の完成。

Cimg3104蕎麦を打つ。
延べ棒で延ばすのではなく、
手である程度延ばした後は延べ棒に巻いてクルッと転がすと蕎麦生地と麺台が「スパンッ」と音を立てる。
力を入れずとも生地は延びる。
ナカイさんは簡単にやってのけるけど、中々上手くいかない。
綿棒がちょっと斜めや、ベタベタ〜と遠くまで行き過ぎて行ったりする、そんな所に自分の性根が現れるもの?
それを縦横に繰り返しすときれいに正方形に。
次にそば粉をふりながら折り畳み、コマ板で抑える。そば切り包丁でコマ板をトントンとずらしながら蕎麦を切る。
素人目にはここが一番難しいように思えます。
トントン、で、リズムよく均等にコマ板がずれずに不揃いの蕎麦になってしまう。
「これでやってみたら」と使わせていただいた一段と重い麺切り包丁。
持ち手に鮫皮が巻いてある、いかにも「高そう。。。」
聞くと、京都、錦市場の料理用品店でン万円するそう。
Cimg3112_2ネットで見ると麺切り包丁、2千円台〜10万円弱までものすごくピンキリ。
けれど、道具、大切ですね。
高い方の重い麺切り包丁だとだいぶ上手く切れました。(それでもかなり不揃いですが)

お昼頃に伺ったのですが、朝から既に沢山の方が40食ほど打ったそう。
朝一の人は7時半から来てたそうで。
どんだけ早起きやねん。
いや、どんだけ蕎麦好きやねん。

パックに詰めてお持ち帰りの蕎麦の他に、ちょっと休憩でナカイさんが打った蕎麦を湯がいて下さいました。
茹で方にコツあり!

大きな鍋にたっぷり湯を沸かす。
熱湯に蕎麦をパラパラとほぐしていれる。
蕎麦が一旦沈んだ後、踊りながら浮かんで来てから、カッキリ40秒で蕎麦を上げる。
まずは流水の中で麺を洗い、次に氷水で締める。
ナカイさんが茹でて、ご主人が洗って締める。
チームワーク抜群のご夫婦です。

今夜の年越し蕎麦用にと、そばつゆも作って下さいました。
4種類の鰹節が使い、日数をかけて熟成させているそうです。
去年までの「天ぷらどん兵衛」からものすごい格の上がった私の今年の年越し蕎麦。
来年はいい年になりそう。
ただ、ナカイさんのダンナさんのように素晴らしいチームワークを提供してくれるヒトがいない私はモタモタときっかり40秒は守れませんでした。
しかも、太いのや細いのがあって、ツルツルっとしたのどごしなど望むべくもありませんでした。
ナカイさんところで食べさせてもらったのは普通にちゃんと麺だったのに。。。。
平和に作りながらも、この出来上がりの差が、オヤジの闘争心に火をつけるのかもしれません。

「関西って言ったらうどんやけど、蕎麦も広めたいのよ」とナカイさん。
打ちたての蕎麦はとてもいい香りがしました。
加えて、ナカイさんが出して下さり、お持ち帰りもさせて下さったのが辛味大根。
「知り合いの農家に作ってもらってるんや」ナカイさんのご主人は愉快そう。
小さな大根ですが、もんすごい辛い。わさび要らず。いや、わさびより私好み。
ピリリとした辛味が蕎麦と出汁の香りを気持ち良く締めてくれて美味しいったらありゃしない。
その農家のおじいちゃんもお孫さんが見守る中蕎麦を打っていらっしゃいました。

もちろん、そば湯もいただきました。
うどんにはない、蕎麦ならではのデザートですね。
いらっしゃったお客さんとも沢山お話ししながら日暮れまでナカイさんとこで過ごしました。
私たちが帰った後も夕方以降もお客さんはいらっしゃったそう。
ここに来るのに道に迷い、通りかかった地元の人に道を聞いても上手い説明が聞けず。
ふと「蕎麦打ちしに来たんですけど」と言うと、
「あ、蕎麦打ちの所ね」と、地元の人はそれで合点がいって、道を教えてくれたそう。
それほど隠れた恒例の行事なのでした。

「来年はこんな事もあんな事もやりたいねん」
遊び上手なナカイさんご夫妻は来年も沢山の楽しい事を企んでいらっしゃるよう。

働き者じゃなきゃ、カッコ良く遊べない、という事を思い知った年の瀬でした。

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