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2008年1月28日 (月)

お茶うけサミット保田茂先生講演を聴いて

滋賀に引っ越して3ヶ月の千葉さん。
「滋賀に友達が引っ越して来るんです」そういうとみなさん、
「うち(自分の住んでる地域)に、連れてこい!!」なんて勢いで、
滋賀県民はLOVE故郷。故郷自慢したくてうずうずなんですな。
そんな千葉さんがお茶うけサミットに来てくれて、講演の感想を送って下さいました。
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遅刻して前半を逃しましたがそれでも素晴らしい講演でした。
この場に居られた今日の自分を幸せものだとすら感じました。
講演者は保田茂さん(神戸大学名誉教授)テーマは「環境こだわり農業と地産地消」で約1時間の講演でした。私はふたつ素晴らしさを発見しました。

1 )講演者保田さんのお話の内容の素晴らしさ。

 日本の食料自給率を3つのグラフにして、そのデータの変遷を客観的に示してくれました。
一方で世界の他の国々との比較データによって、われわれが地球のどのあたりの位置にいるのかのイメージできました。
これまでのデータに基づいた現状認識の確認のあと、では今後の未来に対してどういった予想や予測が公にはされているのだろうかを、説明してくれました。
その話の内容は楽観を許さないものがあり、私の足下の現在がそんな大変な未来へと繋がっていくことに、大きな危惧をあらためて噛み締めたのでした。
でも警鐘だけではなく、こんな今だからこそ自分たちが大事にしていくこと(食と農)を改めて確認して、変えるこ
とは変え、残すものは残していく。
そういう選択を一人ひとりがよく考えていくチャンスなのですというメッセージを受け取りました。
未来を作る人たち(子どもたち)に対して、何を大事にして暮らしていくのかを実践で伝えることが地産地消。
つまり人格形成の基本が農と食にあることを学びました。

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2) お話の進め方の素晴らしさ。

 保田さんは長い間教鞭を取られ、研究をされてきた経験と見識を、膨大なデータも交えて、
一般の素人でも分かりやすく伝えてくれました。
私がそこに発見した要素は、滑舌の良さ。話のスピードの適当さ。話し方の安定していること。
決して丁寧な言葉使いだけでなく時にはカジュアルな言い方をしていたこと。
そして絶えず笑顔で聴衆へ目配りアイコンタクトを送っていらっしゃる様子です。
そこから、言葉だけでなく保田さん自身の身体やその現れから農と食を大事にして欲しいという熱意が感じられました。
また「ここに私は居てます。あなた方に伝えていますよ。聞いてくださっていますか。」というふうな共に考えましょうということも感じられました。
すると聞くこちら側は、「この人は一方的に話して終わりじゃなくて、私に大切なことを伝えようとしているんだ。」
という気持ちが湧いて来てより耳を傾けました。次第に全員がこの場を共に作っている一体感が生まれました。

 メインイベントのお茶請けサミットは最高でしたね。それぞれのあったかスポット(=こたつ)でいただいたお漬け物や雑炊やスイーツやお餅などなど、どれも美味しかった。期待以上だったのは同じこたつを囲んでの会話です。
顔なじみの人とだけでなく初めて出会った人たちとも話に花が咲きました。
春が一足早く心の中にやってきた感じでした。年齢や性別や地域を越えた交流の場ができていました。
お土産もいっぱい買いました。

 パネルディスカッションから考えたこと。
食べることには理由がある (生活者の立場)。
農業するには理由がある(生産者の立場)。
売買することには理由がある(流通販売者の立場)。
それぞれの立場から農と食を聞けました。
そして誰もが大事にしているのは、食の安全と未来の生活の安定。
決して目先の経済の問題だけではない。
むしろ、三者三様の状況とその基にある価値観を交換したり受け取り合うことが、今後益々生活の質を左右することになる。これからは一人ひとりが提供したり受け取っている価値を経済のめがね以外でもっと見ていくことことかなと思いました。


 保田さんの講演にあったお話がそれをシンプルに示してくれていると思います。
フランス人の子どもに「なぜ君はフランスパンを食べるの?」と聞いたところ、「ここ(フランス)では小麦が穫れるからだよ。」と答えたというお話がありました。
これが生産者が農業をする本来の理由だと思いました。
子どもたちに地元の作物を供給することは、子どもの未来を創ること。
食と農は未来作りの大事な担い手です。

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