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2008年3月

2008年3月31日 (月)

映画の中の「食糧」と「食」

やっと滋賀会館の上映最終回に観にeye行って参りました。
slate映画「いのちの食べ方」
雨も降ってるのに結構沢山の観客の方がいらっしゃいました。

始まってから終わりまで一言も聞き取れるような台詞がありません。
畜農産物のいのちの芽生えから製品としてスーパーに並ぶまで。
この映画には起承転結もありません。
喜怒哀楽もありません。
今、何をやっている所なのか、何の解説もありません。
水をやってるのか、農薬をまいているのか、なにも解りません。
弁明も非難もない。
ただ、決められたマニュアル通りに機械と労働者は働くのです。
農業を「食糧の生産」の手段だとすれば、工業生産を描く事になるのだと言う事を知らしめる、
いや、突きつける映画でした。

私事ですが、うちのワンコdogのグスタフが椎間板ヘルニアをわずらい、この日、手術を受けました。
手術をして、一週間も入院で、犬自身、寂しく、心細い思いをしてるでしょうが、
飼い主の私もとっても胸痛む日々を送ってます。down

一方、この映画の中での魚や豚や牛、鶏など「食べる為に産まれた命pigtauruschick」は何ものからもチリほどの愛情や哀れみを受ける事もなく生死を繰り返しています。
同じいのちとして産まれたのに、愛情の対象として馬鹿馬鹿しい程に金銭や手間をかけられるペットと食用動物達。

あの哀れな食用動物達を見たら肉を食べる事に罪悪感を覚えるようになる人もいる事でしょう。
では、私が肉を食べなくなれば彼らは浮かばれるでしょうか?
農業であれ、工業であれ、業(ぎょう)というのは「業(ごう)を背負うもの」で、
生産者だけでなく、消費者までも誰もこの「業(ごう)」を引き受ける事を拒否する事はできないと思う。
ライオンがシマウマを食べるのを「残酷だ」とは言えないように、
人間としていのちを繋ぐのに肉も必要であり、食文化であるからですrestaurant
ただ、私たちはもっと食べる物に敬意を払わないといけない。
自らのいのちを持って私たちの血肉になってくれてるものに。

この無機質な生産っぷりは、私たちが便利に安くいつも安定した食糧を得ようとするならば、
コスト低減、効率、大量生産を望むのならば、
こういう風にするしか道はないのかもしれない。
全ては徹底的に「消毒」「殺菌」され、そして「ベルトコンベアー」で大量に処理され流れていきます。

最後まで、工場の轟音のみで音楽の一つもない、エンディングテーマ曲もない。
途中、いくつか工場や農場の現場で働く労働者の食事風景が挿入されています。
映画の原題の「Our daily bread(日常の糧)」。
砂を噛むような表情で簡単な食事をとる。
そこに喜びも感謝も差し挟む余地もないような日常がありました。
環境や動物にだけでなく、この生産の現場で働く人々に精神的、労働環境としても相当な負担がかかっていることでしょう。


この現実を否定できないとしても、やはりbearing「どっか、もっと他の道があるんじゃないの」と思ってしまうのです。

Pic_hosabi来週はこの滋賀会館で「映画の朝市」。
農業が幸せで、楽しいという農家さんの映画です。
ロビーには「映画の朝市」というタスキをかけたかかし君がにこやかにキャンペーン中でした。

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2008年3月27日 (木)

「映画の朝市」=農業+映画!!

「収入が多いのに若者の目は死んでいるけど、収入の少ない私は生き生きしている。
どっちが本当に幸せなんだろうか」。
日本の農業人口は六%に満たないが、それ以外の人は農業の楽しさを知らない。
「よし、農業映画をつくろう」。

報知新聞NEWSより


滋賀会館にて4月6日(日)10時から「映画の朝市」と題して栗東市農業後継者クラブの農家さんが撮った映画が上映されます。
「ナビィの恋」(私の好きな邦画ナンバーワン!)の映画監督との出会いで出来た映画だそうです。
「栗東のたまごや」「とある日の門田」の2本立て。面白そう〜。
私も栗東市民でありますが、市内の農業についてほとんどと言っていい程知りません。
周りも兼業農家さんが多いのですが、なんとなーく、後ろ向きな話ばかりを聞きます。

そうなんや、生き生きしてはるんや。
収入は、、、少ないんや。(私といっしょやな)
農業は楽しいんや。
幸せなんや。

栗東の農家さんの気持ちを見に行こうと思います。

加えて、農産物の即売会(え!?映画館で?)と、
お米とタマゴとだし醤油を詰め合わせた「たまごかけごはんセット」が抽選でもらえるらしいですよ!
「たまごかけごはん」は日本の誇る美味い料理だと言ってはばからない私は当りたい!!です。。

こうして色んなメディアや異業種の人と手を携えて農業を語るってすごい理想的な事ではないでしょうか。

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2008年3月22日 (土)

韓国に行ってきました

Cimg3529
日本民家再生リサイクル協会が主催する韓国の古民家見学ツアーに通訳を兼ねて行ってきました。
私はかつて韓国に3年も住んでいたのにあまり国内旅行をした事がなく、
今回はほとんど行った事のない朝鮮半島の西側を旅しました。
温陽温泉、公州(コンジュ)、全州(チョンジュ)。
ここの地域はかつて百済(くだら)という国でした。
滋賀にかつて日本の都がおかれた時代に百済と言う国ととても深い縁があった事を滋賀に引っ越してきてから知りました。
百済が新羅に滅ぼされ、難民となった百済人が若狭へたどり着き、日野、蒲生の地に1500人程も定着したと聞きました。
湖西にも百済縁の地名や場所が数多く残されていると知り、ますます滋賀、まだまだ滋賀、
「深いっ!!」とうなったものです。

Cimg3538民俗村と呼ばれる村では古民家を保存しながら人がお住まいだというのがビックリ。
外からは今風な所は一切見えないようになっていますが、もちろん上下水道や電気も通っております。
身分の違いで瓦葺き、藁葺きは厳密に分けられて、どんな金持ちでも王様以上の家は持つ事は許されない。

そう言う決まり事はきっと昔の日本にもあったのでしょうね。

そんな韓国古民家村、現在では平民の家、両班(貴族)の家ともSECOMしてました。gawkcoldsweats01

Cimg3592バスから見える韓国西側の忠清道、全羅道の田舎の風景は春にはまだ少し早いようでした。

緑のない荒涼とした農地。山腹にポコポコと半円に泡のように盛り上がってるのはお墓。

土葬のお墓だらけになってしまい、このままではマジで国土がお墓だらけになってしまうと最近は火葬も増えてるそうです。

政治力の強い東側地方に経済に遅れをとっているこの地方は車窓から見る限りも農業以外の産業はなんだろうか、と林立する巨大な高層マンション群の存在が腑に落ちない。
韓国のどこに行っても田舎に突然ドバッと雨後のタケノコのような高層マンション群。
二泊目は全州では韓国の古民家を改造した「韓屋生活体験館」「同楽園」に宿泊。
全州でも旧市街は古民家保護地域として保存し、観光資源になっています。
その街の中には日本の民家も数軒残っています。
植民地時代にここにも沢山の日本人が住んでいた名残。
敗戦後、日本へ去る主人からその家で働いていた中国人に譲り渡されたものの、その人はソウルに行ってしまった、、、という家も。

Cimg3611旧市街を歩くとパンソリを練習する高校生とお師匠さんの歌声が聞こえたり、  
オンドルのお茶屋さんで伝統茶を飲んだり、
柳の揺れる川縁をのんびり歩いたり。

いいなぁ。田舎。

全州はビビンパに代表される料理の美味しい所。
伝統芸能、芸術の盛んな地。

堪能してきました。

Cimg3586ついでに、着物を着て街を歩いてみました。
植民地時代の思い出からイヤな思いをする人がいるかなぁ、とずっと果たせずにいた私の野望。
「そういうワケでずっとためらってきたんですけど。。。」と通りすがりに話したハルモニ(おばあさん)は
「そんな事、全然ないよ〜♪」と言って下さいました。
ガイドさんにも「今度韓国に来たときも一日は着物着て下さいね」と喜んでくれました。

今度来たときはまた全羅道に来て、韓国の農家さんに会ってみたいと思います。

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2008年3月20日 (木)

20年度のこだわり滋賀ネットワーク

来年度に向けての今年度最後の会議。
今年度の事業実績、来年度の事業計画、さらに将来像などについて話し合いました。

まず、「環境こだわり農業課」が無くなります!
crying「普通のオンナノコに戻りたい!!」crying

正式な部署名は、発表が出てからお知らせするとして、

農産ブランド推進室マーケティング担当となるそうで。

こだわり滋賀ネットワークは続きます。そして「環境こだわり農産物」もこれからも広めて行きます。
ネットワークの公募幹事制度は廃止し、幹事は引き続きコーディネーターとなります。

行政、生産者、企業、消費者、それぞれの立場での討論はこのままシンポジウムのようでした〜。
時間が短くて残念。
環境こだわり農産物の普及に関してもつくる人、売る人、食べる人、それぞれに様々な問題があります。
行政側で作った基準を遵守してもらうより、生産者と消費者が顔の見える関係を築く事でより安全で美味しいお野菜が作れそうです。

「あなたのお野菜が食べたい」
そんなファンをいっぱい作るお手伝いをこだわり滋賀ネットワークでしたいなぁ、と思います。
そのお手伝いをする方としても楽しくなくちゃ。
頼まれて嫌々するような事では気力も萎えてしまいます。
いかに楽しい事ができるか。
そして、
いかに経費を削減できるか。
いろんなメディアを駆使する事をもっと研究要。

一番のパワーは食べる私たちが安全安心を要望していくこと、それに応えてくれる農家さんの苦労も知る事。

お昼を近くのお店でいただいた後、思いついて成田さんと今西さんと3人で雨の中成安造形大のカフェ「結」に行きました。
そこで、なんと、去年の秋に「命見つめるふれあいバスツアー」でご一緒だった方と偶然再会。
あの時、お腹にいた赤ちゃんが産まれてお母さんの腕の中で元気に泣いてました。
同行のお友達もお話を聞いたらついつい長く立ち話になっちゃうほど。
早速会員になっていただきました。

来年度も楽しくなりそう〜。

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どっぽ村ブログ開設

湖北町の大戸洞舎(おどふらしゃ)でやっていらっしゃる「どっぽ村」のブログが完成。
なんと、近江八幡にお住まいだったバリバリ大工美女Mさんは大戸洞舎近くにお引っ越しされたそうで。
すごいな〜。
ますますいい村になって行きそうです。

「どっぽ村歳時記」

<後日追記 080404>
どっぽ村広報大臣(?)ムラカミさんが書き込み下さったどっぽ村ホーム@ページ 完成のお知らせ!
さっそく追記しておきます!

「上山田 どっぽ村〜働き学ぶ里山暮らし〜」

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2008年3月 3日 (月)

映画「いのちの食べ方」滋賀会館で公開中

以前、ブログでご紹介した映画「いのちの食べ方」がただいま、滋賀会館シネマホールで公開中です。

「学校でも教えてくれない、テレビでも見られない。
食べ物があなたの食卓に並ぶまでの、驚くべき旅」


「いのちの食べ方」ブログも面白いですよ。

ところで、滋賀会館も存続が危ぶまれている映画館です。
単館で上映される映画が好きで、映画と言えばほとんどここに見に行きます。
もちろん滋賀会館シネマホール会員。
絶対続けて欲しい映画館です。
スタッフの皆さんがロビーに張り出していらっしゃる掲示物もいい感じですよ♪
昨日は「ミリキタニの猫」を見に来ました。
後ろの席の女性は後半ずっとすすり泣いていらっしゃいましたがハートウォーミングないい映画でしたよ。

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今年度を振り返って

今年度の講座の始まりと共に始まった、
こだわり滋賀ネットワークブログ「惣ーつながるブログ」。

一年はあっという間だったけれど、素晴らしい出会いがいっぱいありました。
そして、出会った人たちと心と力を合わせてもっとステキな次のアクションが生まれていく。。。そんな場に立ち会えた事は私にとっても得難い経験でした。
農業はおろか、田んぼを見るのも珍しかった街の生まれ育ちの私がこのネットワークでの出会いを通じて、山も、びわ湖も、田んぼ畑も、雨も、雪も、太陽も、とても身近に感じる事が出来るようになりました。


今月中旬に県庁で公募幹事、コーディネーター、事務局、諸々集まって来年度についての会議があるとのこと。
来年度は、どうなるんでしょうー。
全国おしなべてどこも地方財政が厳しい中、「こだわり滋賀ネットワーク」が存在できるのかどうかも私もまだ知りません。
確実に今年度と来年度は事情は違っていくでしょう。
例えば、バッサリ無くなってしまった場合、NPOという形でも残っていけるでしょうか?
スタッフは?財源は?
継続されたとしても、また来年度末には「次年度は存在するだろうか?」を繰り返す事でしょう。

こだわり滋賀ネットワークは出会いの場だと思ってます。
「環境こだわり農産物」を広める、という目的ももちろんですが、
色んな人と出会い、現場を見つめ、話を伺い、実際に体験し、共に分かち合う。
それは続けて欲しいなぁ、続けたいなぁ、、、と思います。

と、年度末のメランコリーはここまでに。

Cimg2818ここ4ヶ月間のブログのアクセスデーターからどんな方がこのブログを見てくださっているか、ご報告しましょう。

今日の今までにアクセス累計が17928件。
1日当たり約65件。
たまに一挙に200アクセス超える日があってびっくり。

このブログにたどり着いた方が検索した単語中で湖北の大戸洞舎(オドフラシャ)の松本さんトコでやってらっしゃってる「どっぽ村」「どっぽ村プロジェクトがぶっちぎりで多い検索数でした。



Cimg1809「こだわり滋賀ネットワーク」関係以外の、単語以外では、
京都のアリサハウスミュージアムさんと主宰をされてる振本ありささん。真夏のセミナーでお世話になりました。

そして、 「湖族の郷アートプロジェクトが続きます。

意外に多かったのが伊勢藤(イセトウ〉」さん。
日野町別所の農家さんとの交流会で打ち合わせに伺う度にお茶菓子として出してくださる伊勢藤さんのおまんじゅうやお餅がめっちゃ美味しかったのです。実はこんなにも人気店なようです。いや、納得納得。

大津の葛川で自然食を作っていらっしゃるという「はるやさんのお名前も常に検索ワードに出ているように思います。湖北の「木間暮祭」に出品されていて美味しかった一品でした。

次は、どこからアクセスしてくださってるか。。。
一位はもちろん滋賀!ダントツ!やっぱり地元の皆さんに読んでいただくのはうれしいです。
その次は東京、京都、大阪、三重、神奈川、愛知、兵庫、静岡、、、と続きます。
近郊の方が滋賀を訪れたり、関心を持たれたりするときの検索に引っかかるのかな。
ちょっと遠い新潟、佐賀、大分、鳥取、山口が1件づつ。
でも、多分全都道府県からアクセスされているようです。

外国からのアクセスだってありますよ!
国別ではありませんが、言語別では少数ながら英語、韓国語、中国語でのアクセスがありました。
私が韓国語をやっているもので個人的にも韓国について書きたいと思っちゃうので。
最近、湖北の方で韓国とのエコツアー交流のお話を聞きました。
もっともっと、やって欲しいな、と思うし、そろそろ黄砂が飛んでくる季節。中国やその他アジアの国々と農業や環境について語り合う機会も大いに必要でしょう。

今後も滋賀のいいところをこのブログから見つけてもらえたらいいなと思います。

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世代をつなぐ-玄米蔵出しオーナーふれあい感謝祭

ちょっとさかのぼって去年末の報告です。

Cimg3206_22007年12月8日(土)9:00~12:00
場所は栗東市六地蔵低温倉庫前
「玄米蔵出しオーナーふれあい感謝祭」

 
こだわり滋賀ネットワークの「世代をつなぐ環境こだわり農業推進」担当コーディネーター、中野さんと、立命館大学生ボランティアの方の感想です。



中野さん報告
Cimg3255 12月8日の快晴とも言える絶好の日、
こんぜ清流米研究会主催の「玄米蔵出しオーナー感謝祭」に参加させて頂きました。
研究会の皆様の手際の良さには感銘致しました。
餅つき、焼き芋、おむすび、などその準備から参加させていただいた大学生も研究会の皆々様の指導で米研ぎ、たくわん切りなど生活する基礎とも言える数々の作業。。。。
花嫁修業とも見える姿、家庭的なよいお嫁さんになれるで。。。。
本当に自分の子供に教えるがごとくに心からのご指導は心と心の暖かい交わりを感じました。
教える者、習う者、それぞれに体全体で互いにキャッチボールが出来、
学生諸君も得がたい有意義な時間を遅らせていただき、
学生生活の一ページにと心からなる誠意を申し上げ金勝(こんぜ)を後にしました。


Cimg3241立命館大学生の報告 
お餅つきやおにぎり作りなどを通して、たくさんの方々とお話しし、あらゆる価値観に触れる事が出来た。
貴重な勉強になった。
慣れない体験をして疲れた。
普段は会えないような、地元で農業に従事している人や主婦の人などとまた新しい視点の意見が聞けてよかった。

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