どっぽ村の山菜採り
2008年4月19日(土) @湖北町 大戸洞舎(おどふらしゃ)
山菜も最近はスーパーで売っている。
調理法がイマイチ解らないので私はそれもあんまり買いません。
そこらへんに生えているハコベやナズナだの「春の七草」やヨモギも「犬がおしっこかけてるかも」「空気や土が汚れているから」と摘んで食べる人を最近滅多に見かけません。
スギナやドクダミは庭の侵略雑草で、「十薬」であってもありがたくなさ過ぎて薬草として使おうとも思えないし。
大戸洞舎のどっぽ村のある湖北の、静かな山々は春は知る人ぞ知る?野草好きが鼻息を荒くする宝庫らしいです。
山菜摘み初心者の私は準備物が全く解らずちょっと軽装すぎたのだけれど、慣れてる地元の方は装備もバッチシ。
まずはゴム長靴。そして腰につける山菜カゴ。
「ビニール袋は蒸すから」と、通気性のある編みかごがいいそうです。
小川をじゃぶじゃぶ歩いて遡って山の上に行く人にはついて行かず、私は何人かとぶらぶら歩きながら下りて行きました。
みなさん、あんな山菜こんな野草と、たいそう興奮しながら摘んで行きます。
「コシアブラ」「タラの芽」「タカノツメ」。。。
山菜を見慣れない私は夢中になって採りたいと思うほど食指が動くわけもなく、「ほおー」と感心するばかり。
山菜摘みの一団が過ぎた後の芽や葉のない草木はなんだか痛々しくもの悲しい。
ゴメンよ。。。。
しかし、後日道の駅で「コシアブラ」がたった2本、ひょろっとパック詰めされて200円の値段がついているのを見た時にはやっぱり
「しまった、ぼおっとしとるのではなかった」と、思ったのでした。
水がきれいなここの山にはワサビもわんさか生えています。
千切ってムシャムシャ歩きながら噛んでいると、サラダの舌触りからだんだんワサビっぽい辛さが口の中に広がってきます。辛味と言うより風味。
自然の味や、自然の生薬の効き目と言うのはこういうスピードで味わうのだろうなぁ。
おいしいや。
皆さんが山から下りてきたらランチタイム。
大戸洞舎手作りの手料理は山野草もたっぷり。
自然からいただいて食べるという事はここではタダ同然でもお金を出して手に入れようとする人たちにはたいそう高くつくもの。
その価値を、その大切さを、豊かさを、享受できる事にもっと感謝するべきなのに。。。
「京都で食べたらこんだけで一万円はするで」
と、ついつい下世話なお得感でホクホクな私。
タダ同然とはいえ、山野草を口にするには食べられるかどうか見分ける知恵と技術が必要。
山菜摘みの技術は「情報」ではあり得ないのではないでしょうか。
経験による「目」が必要があってこそ確信を持って食べる事が出来る。
かつては親子で山里を散歩しながら草木遊びで受け継がれてきたけれど、
「野草を見る目」は今では親でさえ心もとない。
今日、山菜採りで色々教えてくれた方たちは私よりちょっと年上の年代の方達。
私の世代(30〜40代)に受け継がれてるとは言いがたい。
30年後に山菜採りができる人がいるだろうか。。。
さて、大戸洞舎のお昼ご飯。
野草の天ぷらや和え物、そしていつもの石釜で焼くピザ!
葉ワサビの和え物に数の子がひっそり入っているのを味わったとき、じんわり思ったものでした。
嗚呼、トミコさん、天才。。。。
数の子なんて正月にしか食べた事ないよ。
みんなでわいわいと味わった後、大戸洞舎のすぐそばの古民家に引っ越して来た”ガテン美女リエ”ちゃんのお宅訪問。
すごーい、すてき〜♪
窓を開けたらまるで日本昔話のようなパノラマ。
しかし、戸を閉めてもかなり風通しが良さそうなので冬は家の中で凍るだろうなぁ。
家具なんかも、そのまま置いてあった物で、それがウットリする程素敵な古家具。
シンプルで、美しい。
5時になったら近所のお寺の鐘が鳴る。
ゴーーーーーーーーン。。。
…ステキすぎる。。。
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