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2008年5月 5日 (月)

トークライブカフェ#1 つながる事はすばらしい  その2

それぞれ違った立場でのトークはとても新鮮。とても刺激的。

Cimg3827「滋賀は土がいい。とてつもなくいい」
     そうおっしゃるのは山梨から越して来られた方。

「数百年耕したその豊かな農地を埋め立てて、簡単に家を建ててしまっている」

先祖から受け継いだ農地ではあっても、農業では食って行けないし、後継者もいない。
折しも通勤に便利な湖南地域なぞ人口増加でどの駅前もタケノコのように高層マンションが建つ。
車窓から見える風景も田園風景がどんどん宅地造成されていく。
とてつもなくいい土を「もったいない」と思う人がいても魅力的な値段で開発業者に手放す以外に活かす手だてがない。

「滋賀は水がいい」
琵琶湖に入る前の地下水を飲んでる滋賀県民。
それが何か特別な事だと思いながら飲んでいるでしょうか。

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「東京で一番悪いと思ったのは水」
滋賀から東京を訪れた方はそう感じたそうです。

滋賀県民の想像以上に東京でと言わず、他府県で「滋賀」って存在感ナイようです。
しかし、滋賀県民は滋賀と言う小宇宙がとても心地よく、なにもわざわざヨソに知られて人に来てもらわなくても今のまま、県内だけでやって行っていいやんか。。。
そう思えるほど、滋賀、特に湖南地域は豊かだと言う事です。
その感覚は今では私もわからなくはありません。
知られてないから、何気ないから、滋賀はいい。
変に観光地になって今の素朴さが失われてしまうのはツマらない。

Cimg3807反対に限界集落や過疎化が深刻な湖北では他府県からの移住や交流を積極的に進めていて、若い人たちが頑張っていて面白い。
素朴さが失われる以前に、ブルドーザーで根こそぎ姿を消してしまう。
そんな風景を私も日々、無力感をもって眺めています。
無くなってしまってからは取り戻せない。
都市化する事じゃない。
オシャレな事じゃない。
便利な事じゃない。
滋賀の魅力はそんなんじゃ、ない。


Cimg3831東京で「滋賀」というブランドを発信する事は価値ある事なのか。
力を入れている「環境こだわり農産物」は素晴らしいとはいえ、他府県に安定出荷するほど量は無いし、まずは地元の「地産地消」を進めて行かなければならない。
メディアを通して都会に知られた結果、伝統食品が地元の人に回らなくなるというジレンマも。
そんな状況で何のメリットが?

東京では日々、各都道府県から積極的に田舎のライフスタイルの提案や、新鮮さと安心安全をうたったブランド農産物や加工食品が販売されているそうです。
ベンツに乗って野菜を買いに来る。
滋賀からみたら「なんじゃそりゃ」ってな感覚です。
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「東京八重洲口にオープンした「北海道フードパラダイス」がすごいですよ〜」 ←わこさん、ここかしら?「北海道フーディスト」

既に滋賀から発信されたブランドは存在感を発揮しています。
しゃぶしゃぶ・すきやきとステーキの店「近江源助」
和菓子、洋菓子のたねや
池田牧場のジェラート
などなど。滋賀県内では「いつでも手に入る」けれど、東京なんかでは「すぐに売り切れて手に入らない」商品だったりします。

そこまで知られなくてもいいし。。。とはいえ、困っている事は色々あります。
今日の会場の栗東市の東坂は同じ市内に住んでいても、こうしてご縁がない限り足を踏み入れる事もないであろう古くからの在所です。
「ここの山には薬草が多いし、間伐材も多い。何か利用できないものか」
近くの地域でも「野洲の竹生(タケジョウ)のゴボウはそこにしか出来ない伝統の作物なんだけど、後継者がいない。」

Cimg3838東坂の中井さんは
「楽しい農業がしたい。その形を残したい」
地域の一品、村の一品があれば、と思い、毎週土曜日の朝に青空市場を出して天然酵母のパンを出したり、
仲間達とソバ畑コンサートを開きました。
今年は魚のゆりかご水田に挑戦したり、キラキラ光る川をもっときれいに、とムツの放流をしたり、といつも楽しそうに新しい計画をお話下さっています。
今年は私も千葉さん達と中井さんちの田植えに参加です。

県外から来た私たちが滋賀の自然や伝統、農業と出会い、こんなに楽しめるし、未来を語れる。
「つながる事がどんなにすばらしいか」
文化祭としてのお茶うけサミットin東京で開いたら、
滋賀のごく普通の農家さん達が直接そんな人の繋がりができれば、
滋賀の未来にも、都市で暮らす人々にも、大きな収穫がきっとある。。。
そう思うんですけど、皆さんはどう思ったかな。
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今日のお茶請けは中井さんの絶品クリームブリュレ。
タマゴは地元の中辻さんのこだわりタマゴ。
中辻さんは先日「映画の朝市」で農家の自分の日常をセルフドキュメンタリーで撮った人。
一生タマゴ農家でいたい!と力強くおっしゃってました。

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会の最後に中井さんの近所の「いつもセット」になってる大坂さんちを訪問。
丁度屋根を吹き替える工事中でした。
大坂さんが命がけで(?)海に潜って採って来たテングサで作ったトコロテンをいただきました。
大人も子供も夢中になって食べながら、おしゃべりに花が咲きます。
のどかな大坂さんちはいつおジャマしても心が温かくなる素晴らしいお家です。


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