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2008年5月21日 (水)

大戸洞舎 meets 仰木

Cimg2733湖北の大戸洞舎の松本さんが仰木の棚田オーナー田植えに参加されました。
将来の農業や地域活性化に同じく課題を抱える地域の農家さん同士、感じる所が色々おありだったのではないでしょうか。
他でおしゃべりしていたので直接お話を聞けてないのですが、大戸洞舎 meets 仰木の感想を松本さんがお寄せ下さいました。

仰木棚田守り人会主催「田植え」に参加して
                                          大戸洞舎  松本

おらが村にも棚田を作ろうか?と密かに思っている程、僕は、大の棚田ファンです。
あちこちの棚田を訪ねて、いつもその造形美に感動します。
棚田は自然と、その中での人々の生活が作り出した、稀有な協働の作品のように思います。
何年かかって作られたのか?
どういう思いで積み上げていかれたのか?
その労苦はいかほどのものだったのか?
この風景の中でどんな人心劇がくりかえされたのか?
拙い想像力で推し量ってみますが、棚田の美しさと長い時の重さに沈黙です。

いまこの棚田が危機で、なんとか保全できないものかと、どの地域でも苦慮されています。
生産効率が優先される経済の原理において、美しさはその原理の単位にはなりません。
作物を生産出来る面積(水平面=水田)とそれを支える面積(斜面=土手)が同じでは、はなしにもならないのです。
まして曲線美は不効率の極みです。
そんなところで、無駄としか思えない労力を使って食糧を作る必要があるのか?
山に帰して、やめたらどうですか?・・・と言った役人もいる。
そして、そんな分かりやすい原理に対抗すれば苦戦は火を見るより明らかです。

地元住民にもっと元気がでたら・・・と守り人会長は呟かれた。
「元気がでる」とは、もっと地域を愛し、棚田で生活することだろう。
棚田が荒廃すれば、地域がくずれる、そこの文化もなくなる。
無くなって何が悪いといわれれば、おそらく返事はできない。
寂しいだけだというしかないかもしれない。
現に無関心な住民も多く、守り人も高齢化している。

食べ物を作るということが、こんなにも軽んじられる社会が、豊かなのか、どうか?
僕には簡単に判断できません。
ただ効率最優先の考えが、僕らに充足を与えてくれるものではないということは、徐々に明らかになってきているように思います。もしその実感が確かなら、苦戦にも耐えうる可能性があるのではないか、と僕には思えます。

老若男女、たくさんの方々が田植えにきておられました。きっと想いは様々で、その参加がこれからの棚田保存にどう繋がっていくのかは未知数でしょう。しかし、そこに美(作ること、楽しむこと)という共通項が合意できれば、新しい生活スタイルによって棚田がこれからも活用されうるのではないか?そうあって欲しいと思いました。

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