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2009年3月

2009年3月22日 (日)

自給自足のジレンマ

「今ごろそんな事言ってんのか」と、お叱りを受けそうですが、お叱りいただくのならその前に、最近心に浮かんで消しようもないこのジレンマに誰かお答え頂きたい。

最近も相変わらず県内で開催される色んな所の交流会やシンポジウムに行ってます。
滋賀県の地域性を活かして色んな事をしようという動きは多々あります。
ただ、最近思うのは

「内向き過ぎてんじゃないの?」

いつも「あ~、今日も楽しい集まりでよかったね~」で、予定調和で満足している気がします。

そこを「あ!」と思わせてくれたのが先月「雑穀の会」で針江を訪れた時にお話下さった「お米の勉強会」の村上日南子さんです。

就農を希望する若い人に農地と家を紹介し
「こうすればこれだけの規模で収入を得られる農業ができるよ」
というアドバイスをしても、その若い人たちがあまり興味を持たない。
彼らの「農業」は「自給自足できればいい」貧乏しても安全で安心な食を自分たちだけが食べる事を目指している。
これでは都市の住民として食料をゆだねる事が出来ない、、、そういうお話でした。

自給自足ってなんだろう。

他の交流会で、そのジレンマは更に深くなりました。

「もっと人々が自分で作物を作れば農に対する関心は広まる」というコンセプトで活動されている団体の方のお話。

でも、この調子でいけば自分の畑に大根があればスーパーにある大根に関心なんか向かなくなるんじゃないの?と思ったのでした。

自給自足ってどの範囲を指すのだろう?(個人の?地域の?県の?国の?)

食糧自給率を上げるってどの範囲の自給率を言うのだろう?(個人の?地域の?県の?国の?)

地産地消の「地」ってどこまでを指すのだろう?(湖北に岐阜や福井産が入ると地産と言わないの?)

そこは立場によってもしかして全くかみ合っていないままじゃないだろうか?


時に、自給自足否定論者、自給率無意味論者のような人たちとも議論してみる必要があるんじゃないか、と最近思います。

食のビジネスは益々グローバルになっていく。
時によいものを安く、時にえげつないものが最も身近に与えられていくような時代に、
私らは「滋賀」だけを向いていてそれでいいのだろうか?
地元の物を食べよう!と言いながら実際は県外や国外の食べ物を食べないわけにはいかない。
何を拒否して何を受け入れるのかはもっともっと広い視野をで考えないと、井の中の蛙なだけになってしまうのじゃないかという恐れを最近抱いています。

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東近江の家庭料理大集合

東近江ハンドシェーク協議会が地域の家庭料理を一堂に集めるイベントを開催しました。
平成21年2月22日、愛東のマーガレットステーションの2階の一室には50品目の家庭料理が並べられました。

東近江の辺りは湖東三山もあり、里山の風景のとても素晴らしい所なのですが、
食べるところを見つけるのは一苦労。
地域の味って?
ハンドシェーク協議会を立ち上げ、農家民宿や地域のエコツーリズムのために必要なアクション。いつもながら東近江の皆さんの思い立ったらフットワークが素早い。


大阪出身の私にとって、「故郷の地域食」はたこ焼き、お好み焼きかなぁ。
東近江で言う「地域の味」と違うところ、それはたこ焼きやお好み焼きは外食の味だと言うところです。
たこ焼きやお好み焼き屋は街のあちこちにあって、お祭りの屋台にも欠かせなくて、ちょっと小腹が空いたら気軽に買える。そして、いつも目の前で焼いた熱々を食べられる。「街の味」それが「大阪の味」。

滋賀の味、といえば「エビ豆」。琵琶湖の小エビと大豆を煮たもの。そして「ふなずし」。あとはお餅類かな。
県内でも琵琶湖を挟んで東西南北文化圏が違うので独自の料理があるでしょうが、基本的に全ては「ご家庭の味」。
家の畑で家族が作った野菜や米と琵琶湖の恵みで作った滋味。
知れば知るほど驚きの地域文化や歴史の奥深さが詰まった滋賀の食文化。
Cimg6572
ただ、「ご家庭の味」という意味が都市と田舎では違う。

滋賀を巡って、いや、巡らなくても近郊の集落でも、昔からの地域というのは、隣の家に誰が住んでるのかも知らずに住んでいる都市と比べたらひじょーに地域の結束が固い事を知りました。
消防団、お寺、地域で宗派が結束してて冠婚葬祭には総出。、ご主人と奥さんに別々に地域の仕事、などなど、他にもあるんですよね。

「消防団から逃げるために近隣地域に引っ越した」なんて話も。

そういう地域で「家の味は」は一つの家に孤立せず、なにかと「地域の味」になっている。
そんな風に思えます。
ただ、今後もっと広く沢山の人たちに食べてもらう為には地域の魅力をもっともっと掘り下げて発見して「東近江の味」にしていかなければなりません。

会長の増田さんによると、今後春夏秋冬と季節ごとの開催を予定していらっしゃるそうです。
地域の味がどのように出来上がっていくのか楽しみです。

私が面白いと思ったのはネーミングです。
「ピンクあえ」(上の写真)一番人気。
私はマヨネーズが苦手なので食べてませんが。

Cimg6585 鮒も入ってないのに「フナ焼き」。名付けの由来は地域の人も誰も知らず。でも、「子供の時、コレをお母さんがおやつに作ってくれた」とおじさん達は言います。
なんで、なんでフナ焼きやの?

地域に長く根付いて生きてきた人の食にはストーリーがあります。
思い出があります。
そこも一緒に語ってくれると地域の人の顔が見えていいなぁ、と思いました。

会場であられを出品したおばあちゃん達と話が弾みました。
私が持っていた金襴緞子の帯をリメイクしたカバンを見て声をかけてくださったのですが、
お嫁入りの話、着物の話、手作りの話、とどんどん話が広がってとても楽しかった。

おばあちゃんが言いました。
「でも、田舎は文化がないからな」

えー、とんでもない。
なんでも昔から手作りでやってきた、おばあちゃん、それが文化なんですよ!
それ、分かって下さい!それを知りたいんですよ!見たいんですよ!

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2009年3月14日 (土)

[お知らせ]自転車乗って。。。BEE JAPAN!!

Cimg5336 セーラムさんはアメリカから来た英語の先生。
自転車に乗ってどこまでもいっちゃいます。
栗東に住んでいて、近辺の里山もあちこち巡っていて、とっても詳しいんです。

栗東で中井さんちの農作業に去年から参加。
東坂の朝市にもやってきます。
彦根や湖西の方でミュージシャンとしてライブ活動もする多才なセーラムさん。
彼が今年がんばっているのはBEE JAPAN「私たちの地球のために自転車に乗ろう」というグループの今年のチームリーダです。
自転車で日本を北から南下するプロジェクトも進行中。
それと同時に彦根や余呉など滋賀県内でも様々なイベントを企画しています。

私もセーラムさんくらいの年齢の時に留学してましたが、自分の事ばかり考えて過ごしてたなぁ。
滋賀に住んでいる外国の人たちも、県外から引っ越してきた私と同じように滋賀の自然や人との出会いに「ここならではのもの」を感じていらっしゃるんではないでしょうか。
私たちも様々な異なる環境、文化から沢山学ぶ事があると思います。

BEE JAPANサイト

4月11日には余呉で花見ファンライド、
4月25日には長浜でアースディのゴミ拾いコンテスト開催!

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2009年3月13日 (金)

[お知らせ]空き民家を活用した農村振興を考える!

農村振興課よりフォーラムのご案内です。

===3月15日(日)===【フォーラム】=============
□■□■空き民家を活用した農村振興を考える!■□■□

090304昨年、今年度と2ヶ年にわたって実施した、空き民家を
活用した農山村地域の活性化に向けた取り組みや昨年秋
に実施した都市住民と地域住民との交流「田舎暮らし体
験」などの報告を中心としたフォーラムを開催します。
農山村地域に増加する空き民家の実態とそれらをどのよ
うに活用するのか、みんなで考えてみませんか?

 当日の基調講演では、滋賀県立大学の濱崎一志教授よ
り、県内農山村地域に急増する空き民家の実態について
ご講演いただき、空き民家の古民家としての建築学的な
魅力や地域資源としての活用、農村振興につなげていく
ための方策などについて助言いただきます。

■日 時 平成21年3月15日(日)午後2時〜5時
■場 所 アピアホール 
     東近江市 ショッピングプラザ アピア4階
     (近江鉄道 八日市駅前) ※駐車場無料

■内 容 
 1)基調講演
 演題:増加する空き民家 〜今後はどうなる?どうする!〜
 講師:滋賀県立大学 濱崎一志 教授
 2)活動報告
   東近江市永源寺東部地域の活動
   米原市東草野まちづくり懇話会の活動
 3)パネルディスカッション

■申込方法:住所、氏名、電話を記載のうえ、電話、FAX、
E-mailで下記まで

■申込締切 :3月13日(金)
■参加費 :無料

■申込・問合せ:滋賀県農村振興課
TEL:(077)528-3960、FAX:(077)528-4888
E-mail:gh01@pref.shiga.lg.jp

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2009年3月 2日 (月)

田舎のじいちゃんばあちゃん映画を撮るーーいい爺ィはカブでトバすぜ

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スイスの田舎のおばあちゃんが一念発起、昔の夢を叶えた映画「マルタのやさしい刺繍」。
先日滋賀会館で見て感動しましたが、北海道穂別町のお年寄りがリアルにそれを叶えた話を最近テレビで続けさまに見ました。

講演会で街を訪れた映画監督の崔洋一氏との出会いで
お年寄りが映画を撮る事に。
実は2003年の制作なのでもう七年も前の事なのですね。

平均年齢74才、全くのシロウトのおじいちゃん達が制作した初めての映画「田んぼdeミュージカル」.

田んぼや茶畑でじいちゃん、ばあちゃん達が踊る!踊る!インド映画もびっくり。

続いて第二弾が「田んぼdeファッションショー」
生きるのに必死でファッションを楽しむ余裕も無かったおじいちゃん、おばあちゃん達が自ら田んぼにステージを作り、ランウェイを生き生きと歩いてモデルを務める映画。

soonこちらに2作の予告編あり映画の詳しい裏話も満載♪

第三弾が↑この「いい爺ぃライダー」!!

第1作目は[ホントにつくれっか?」的な不安があったと思いますが、第3作目にもなると、やりたい事をやってやれ!という爽快感がこのポスターからも感じられます。
働き盛りを終えて、これからこんなクリエイティブな情熱を燃やせる出来事が起こるなんてきっときっと、誰も予想しなかったに違いない。
でも、起こってしまった。
出来てしまった。

「撮影中に葬式出すな!」
毎朝血圧を測り、投薬の確認しながらの撮影だったそうです。

この映画は既に全国を回って上映されたと聞きましたが、見たいなあ。
滋賀でやってくんないかなぁ。

先日、有機農業の会で「かいこやしなひ草」という映画を見ました。
甲賀の油日の農家で細々と続けられている養蚕の蚕の変化をナレーションも特になく刻々と追った映画。与えられた命の使命を黙々と果たしていくお蚕さんとそれをはぐくむ農家さん。音楽がこれまた素敵、と一緒に行ったこだわりのメンバーさん大絶賛。

そして、、、農家の日常を自分で撮った映画で、「映画+農業」のコラボを作った栗東の養鶏農家の中辻さん、第二弾を制作中だそうです。

100年後、これらの映画はどう見られるでしょうか。
緑はまだ残っているでしょうか。
田舎は人が住んでいるでしょうか。
畑、田んぼを耕す人は空と土の間で生きているでしょうか?
私たちはどんな食べ物を食べているでしょうか。

農業映画は様々な想いを後世に伝えてくれそうです。

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