湖南農業後継者クラブの皆さんとの交流会がありました。
12月14日は、湖南農業後継者クラブの方々と農と食コーディネーター養成講座のメンバーとの交流会がありました今年で7回目の交流会。みんなで「地のもん」を食べて、意見交換会をするという会です。
交流会の初めには、滋賀県農業経営課の板倉 成子氏から、滋賀県における地産地消の取り組みや実践事例なども教えて頂き、知識を深めることができました。
後継者クラブの皆さんは、朝早くからさまざまな準備をして下さいました。
本当に感謝です
後継者クラブの皆さんは、草津、栗東、守山、野洲でお米やお野菜、果物などを作って下さっています。
(滋賀県のお野菜の40パーセントを滋賀南部の生産者の方々が作って下さっているのだそうです。)
この日は、合鴨農法で夏の間田んぼの草を食べてくれていた鴨のお肉と白菜、ネギ、春菊を生産者の方々がご準備くださり、鴨鍋をかこみながらのなごやかな交流会となりました
ご飯は、こしひかり、きぬひかり、日本晴れ、秋の詩と4種類をそれぞれ違う炊飯器で炊いてくださり、銘柄当てなどもありました
生産者の方々は、後継者というだけあって、若い方がたくさん出席されていました。定期的に集まったり、研修旅行に行かれたりと、横のつながりができていて、楽しそうな雰囲気
ふだんは個人個人でお仕事されていても、定期的に集まれるメンバーがいるというのは頼もしいことだなぁと思いました。
印象的だったのは、とてもお元気な方が多いということです。
お米を作っても助成金が出ないと赤字になる・・・、お野菜も安くでしか売れない・・・などの深刻な現状をお聞きすると、「う~ん・・・。」と考えさせられますが、それでも、やっぱりとてもお元気で健康的な方々が多いなぁと感じました。
体を使って、土のエネルギーをいっぱい受けながら、日々お仕事に励んでおられるのがいいんじゃないかなぁ・・・
知り合いの畑仕事をされている方は90代でも筋骨隆々しっかりとお元気な方が多いように思います。
私の隣に座って下さった方は、以前はサラリーマンをされていて、おうちの跡を継がれ、今はお米を作っておられるとおっしゃっていました。
「仕事に関しては、ストレスゼロですね。」とさらりとおっしゃったのにはびっくり
これぞ、本来あるべき姿
また、「私のまわりで若くても農業に興味のある人はけっこういます。」ということをお話すると、「忙しい時期に手伝いに来てくれたら、助かります。現場を見てもらうことで、野菜の値段がこんなんでいいのかというようなことも考えるきっかけになってもらえれば・・・。お礼に収穫物を持って帰ってもらったらいいですし。」と言って下さいました
農業のお手伝いし、お金ではなく収穫物を少し分けていただく・・・。
そういう農業体験の仕組みができたら、一般の方が農家の現状を知るきっかけにもなるし、現場も活性化するし、いいなぁと思いました。
また、とても深刻な問題としてお嫁さん不足というお声が方々から聞かれました。
スーパーバイザーの成田さんによると、お嫁さんを貰うと仕事もぐーんと楽しくなるそうで、とても大きなテーマなんだとのお話でした
このような問題も農作業に一日だけでも気軽に参加できるような体制ができあがると、良いご縁が生まれるのかもしれませんね
交流会に初めて参加させていただいたのですが、やっぱり実際にお話を伺うということで、想像していたこととは違うお話がたくさん聞けました。
人と人とが出会う、話す、考える・・・。そして、動く。
そういうことがとても大切だと感じました。