カテゴリー「湖北の農家さん」の記事

2009年5月10日 (日)

[お知らせ]どっぽ村イベント 陶芸工房棟上げ&樹林気功

湖北町の大戸洞舎のりえちゃんからどっぽ村イベントのお知らせ。
どっぽ村には県内他府県から色んな人がやってきて、山間の、今までならいわば「何もない」と言われるような過疎の集落は交流の場になってます。
過疎に悩む他の集落と上山田が何が違うかというと、そう違う事はなく、そこにはただ、受け入れてくれる人がいる、という事なんだと思います。
どっぽ村プロジェクトは今年も魅力的な人たちがいっぱいです。



~どっぽ村イベントのお知らせ~
☆5月30日(土)陶芸工房の棟上げワークショップ☆

陶芸作家猪股芳夫さんの陶芸工房の棟上を参加形式で行います。
コツコツと京都から上山田に通い、コツコツと刻まされた材がどうやって組みあ
がるのか?建築に興味のある人は必見ですよ~。
参加協力のお礼として、お昼ご飯と陶芸教室1回無料券を差し上げます。
■日時:5月30日(土)
■時間:9:00~(自由参加です。いつ来ても、抜けてもOKです)
■場所:どっぽ村拠点施設
■申込み:どっぽ村メールinfo@doppo.jpn.orgや大戸洞舎(0749-78-1727)へ。


☆5月31日(日)「はじめての樹林気功~新緑編~」☆

「自然の命にふれて、いやし合うこと」を軸にした樹林気功。
「木からエネルギーをもらう」という一方向のものではなく、いろんな命の連な
りがある「樹林」を感じて、「人も自然の一部」と、私たち人間がたくさんのつ
ながりの中で生きていることを見つめ直せたら。
上山田の新緑いっぱいの森の中で、木や人へとやさしい気持ちになれる樹林気功
の時間をお届けします。新しい森との時間を楽しみましょう。

■日時:5月31日(日)
■時間:10:00~15:00(受付9:30~)
■場所:大戸洞舎と上山田周辺の里山。 ※集合:大戸洞舎
■内容:森に入って木々と感じあう樹林気功を体験します。お昼には旬のお野菜
を中心としたお食事をご用意。午後からは自宅でも気軽にできる気功を教えてい
ただきます。(予定)
■講師:藤田雅子さん(三重県津市美杉町在住。樹林気功師。http://www.jyurinkikou.net/index.html

■持ち物:5本指ソックス、動きやすい服装、マイカップ、マイ皿、マイ箸
■参加費:3500円(樹林気功体験、食事代込み)
■申込み:どっぽ村メールinfo@doppo.jpn.orgや村井(090-5885-2872)へ。
■定員:30名

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2009年4月13日 (月)

大戸洞舎の山菜の会**羊が来たよ-

Cimg6677 2008年4月4日(土)
湖北の大戸洞舎の山菜の会の日。
最近で雨が降ったのはなぜかこの日だけ。
前日も翌日もピカピカの晴天。
あぁ、また雨オンナやっちまっただろうか

今年は桜の季節が近づくと例年にない暖かさで予報では「入学式には桜が散ってしまっているかも知れない」と、言っていた。
専門的な判断では色々あるのかもしれないけれど、4月二週目の後半に盛りを迎えて滋賀の私の周りではそれほど異常な事はなかったと思う。
けれど、「梅が一ヶ月早く咲いた」という話も聞いた。
温暖化の影響は簡単に予測のつく物ではないのだなぁ。

韓国のニュースで「韓国でも東南アジアのように二毛作が出来るようになって来ているようです」と報道していて驚いた。もっと驚いたのはそのニュースが「一年に二度収穫が出来れば食料自給が大いに期待される」というシメだった。
えぇー!前向きやけど、エエ事なんか~!?ソレ!

今年の大戸洞舎の山菜の会は例年より2週間早かったそうだ。
けっこう暖かかったけれど、まだあまり山菜は生えてなくてやはり少し早かったと松本さんも残念そうだった。
人間がいろんなデータを駆使して予測しようとも、植物は植物で予定を考えてるんだね。
Cimg6685今年は妹と姪が四国から遊びに来たので、我が家の犬のグスタフも連れて初めて大戸洞舎に泊まりました。
お世話になりました。

雨も強く、摘んだ山菜でなく前もって準備して下さった材料でピザや野菜のおかずや天ぷらをごちそうになりました。そしておにぎりのランチ。
いつもながら葉わさびの白和えはやっぱり美味しいナ。
私はチーズが嫌いなので普段ピザは食べないですが、こうして窯から焼きたてのピザは美味しくいただけるようになりました。

いつもながら色んな所から来た色んな人とお喋りして楽しく過ごしましたが、松本さんが私を捕まえてブログに書いた「内向きちゃうん」発言について「コメント書こうと思ってるねんけど」と、その場に居合わせた草津で田んぼ畑をしている高さんというおニイさんとで議論に。
結局私も自分自身に「腑に落ちてない」もどかしさが今も続いていて、農業がどうだと言うより、自分がどうなっていこうとしているのか、という所につまずいているだけなのかなぁ。
松本サン、コメントお待ちしてますわ~

大戸洞舎に羊が来てました。
同い年だと言うのに食欲が違うからか親子ほどの大きさの違いがあります。
夜のお喋りで聞いた話では、最近、羊の毛刈りにはシュポッと注射一本打って、ネットをかぶせておくと一ヶ月のウチにセーターを脱ぐようにツルリと毛が抜けるというのがあるそうです。
一ヶ月過ぎるとまた毛は普通に生えてくると。
大戸洞舎クラフト担当の富子さんが羊の毛をはさみで刈って出血させてしまったり毛の長さが短くなったりでご苦労が多いらしい。

Cimg6665羊さんはとても人慣れしていて柵の側に立っていると二匹ともツツツと寄ってくる。
けれど、私の 足下で柵の下から覗いてる犬のグスタフを見るとギョッとビビった。
家畜動物は人間に対しては縄張りを主張はしないけど、他の動物には容赦ないようだ。
大戸洞舎の人なつっこさ満点のカワイイまめチャン。
見慣れない犬、グスタフは侵入者と判断したようで歯を剥いて威嚇する。
松本サンの親戚の松本さんちのテッちゃんは馴染みなのでオッケー。
テッちゃんはグスタフに関心もないみたい。

大戸洞舎プロジェクト村「どっぽ村」にある断熱シートで包まれたシルバーの不思議小屋の主、野田さんから、私が「むさ苦しすぎる家」と書いた事を各方面から(?)つっこまれたとクレームが。
へぇ、ブログちゃんと読んでくれている人いるんだー。
ありがとうございます~。
でも、ホントにむさ苦しすぎてショッキングだった野田さんの暮らしぶり。
最近は随分改善されてキレイになっているそうです!
キレイになっているそうですよ!みなさん!
私が確かめたわけではないですが!
とりあえず名誉回復ということで!

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2009年2月11日 (水)

三年寝太郎は今・・・〜大戸洞舎meets愛のまちエコ倶楽部

2009年1月24日 晴れ!
Pic_odo0

新快速でGO!

近江八幡辺り。
春は近いわっ



Pic_odo1

そのまま40分ぐらいでコレ。
湖北町の大戸洞舎(オドフラシャ)。
冬はこれから。氷の世界。
キレイ。。。
でもチャムイ。。。


滋賀にお越しの際には「滋賀の天気」にご注意を。
晴れた湖南からノーマルタイヤ車なんかで来たらエライ事になります。

大戸洞舎に愛東の「愛のまちエコ倶楽部」の皆さんがやってきました。
どちらも「こだわり滋賀ネットワーク」ではめちゃめちゃお世話になっています。
滋賀の農業や環境において最も先進的に動いていらっしゃる2つのグループの出会いです。

Pic_odo2 愛東の愛のまちエコ倶楽部は琵琶湖の赤潮をきっかけに起こった石けん運動で知られた地域にあって、菜の花プロジェクトも全国に知られています。
環境を守り、里山を活かそうと地域のみなさんがとても意識高く活発に活動していらっしゃいます。

大戸洞舎はこの地に生まれ育った松本さんが農業を本格的に継いだ頃に農業を続ける環境が厳しくなったり高齢化で放棄される農地が増えてきました。農事組合法人としてその田畑を預かり、今、この過疎の湖北の農村に若い人たちが移住してきたり、農業と建築を学びに来たりしています。

Pic_odo3印象に残ったのは松本さんの、
「こんな事したら面白い」「面白くない」という言葉でした。
「こうしないといけない」とか義務や義理で動いていらっしゃらないんだなぁ、という爽快感。
人にながされない意志の強さ。

それは松本さんの生い立ちによるものかもしれません。
Pic_odo4松本さんのかつての同級生の皆さんの証言でも
松本さんは勉強も熱心でなく、バイクを乗り回したりーの、そんな学生だったそうです(ア、スミマセン
その上、「結婚した後も3年はゴロゴロ引きこもって奥さんに食わせてもらってた」、、、そうです。

Pic_odo14周囲は気をもんだでしょう。
でも、松本さんにはその時期が必要だったのかも知れません。
職場人間に3年も何もしないというのは耐え難い。

私も好きな世界放浪の旅が3ヶ月以上になるとウンザリしてきてムズムズと働きたくなってしまう。
3年の引きこもりなんてもはや修行じゃないだろうか。
「三年寝太郎」という民話があります。

三年間、寝てばかりで村では怠け者だと疎んじられていた寝太郎。ある日、むっくり起きると山の上から岩を落として川をせき止め、川の水が畑に流れ出した。実は干ばつに苦しむ村の灌漑をいかにするかを考えていたのだった。。。というお話。
寝太郎の行動の解釈自体、周囲の人々の都合のいいように思えます。でも、3年働きもしない怠け者が大きな事を成し遂げるという民話があるという事は、時々はそういう人がいた、ということでしょう。

湖北の寝太郎は今、「町長選に出ろよ~」とか言われてますが、睡眠時間が減るからかあまりご興味はなさそうです。

かつて農家は建築とは言わなくても「家を建てる」位の事はできた、と言います。
家も建てる農家の松本さんと、農業もする大工の清水さんとの出会いから「どっぽ村」ができました。農業と建築を学びながら自立を目指す若者の為のプロジェクト。その一年生石丸君も参加。先輩達と共同生活で自炊したり、時に怪我したり、とてんやわんやに生き生きしています。

清水さんと松本さんのお話を聞いて、愛東のメンバーのお一人が「うらやましい。。。」とつぶやかれたのが驚きでした。
条件の全く良くない湖北に比べて愛東の活動は地域の意識の高さも、様々のプロジェクトも活発で、施設も大規模で充実している。菜の花館の菜種油絞るプラントのようなものを持って活動できるNPOは全国にもそう無いのではないでしょうか。

でも・・・大戸洞舎の、今、みんなで語り合ってる「自分で建てた木の家」のような場が無いのです。薪ストーブにヤカンがしゅんしゅん湯気たててるそれだけで暖かい手作りの木の家。囲炉裏の向こうの窓の外は吹雪の白い森。

帰り、愛東の皆さんの車に乗せてもらって米原のコーヒーショップでお茶しました。
車で2,30分しか離れていないのに、雪景色の湖北、上山田とは別世界に全く雪もありません。
愛東のみなさんにはコーディネーター養成講座などでお話をお聞きしましたが、こうしてまたコーヒーショップなんかで気楽にお話していると更に深くいいお話を聞けて良かったです。
70年代にせっけん運動をされていた方がおっしゃっていました。
「将来、子供たちは滋賀を離れて大阪とか京都に働きに行ったり住んだりするだろう。その時に自分たちが汚した琵琶湖の水を飲ませたくない」そういう気持ちだったそうです。
愛東の活動は若い人から年配の方まで色んな人が関わり合って、すごくフットワーク軽くしかも驚くほど長く継続されています。廃油のせっけん作りは企業では全く採算の取れないゆえ、市民による環境活動として残っています。
「前もって溶かさないと石けんカスが残るって嫌がる人もいる」と残念そうです。
でも、その商品は想いと一緒に届けて欲しいと思います。

ところで、石丸君、家の軒先にワイヤーのハンガーで干してあった雪が降り積もったあの柿は、干し柿?凍み柿?新しい加工品かいな?
それから、鶏農家の野田さん・・・男の一人所帯があんなにむさ苦しいなんて驚きです。

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2009年1月 5日 (月)

雑誌「住む」★どっぽ村が出ていますよ!

Cover028 雑誌「住む」の最新号に湖北の農家さん大戸洞舎(オドフラシャ)のプロジェクト、「どっぽ村」が出ています。
本屋のインテリア雑誌なんかがあるコーナーに売ってます。

「土間のある暮らし」という事で、上山田の集落の古民家に住むナナコちゃんとリエちゃん。
以前、私もおじゃましました。
昔ながらの造りのとてもいい味の家。
古い家の魅力を最大限に引き出しながら素敵に暮らしていらっしゃいます。

去年、この雑誌の取材があると言ってたリエちゃんとナナコちゃん。
「グラビアデビューやねん ( ´艸`)プププ」

う~む、さすが。二人ともタイプは違えど古民家に映える美女ッぷり。

でもね、一見はかなげ美女リエちゃん、実はバリバリ★ガテンなオナゴなのですぜ。
一見ガツガツ行きそうなワタシって、実は重い物も持てないし、高いトコにも登れないし、釘もよう打たないほどか弱いんだから。(何の自慢だ(;;;´Д`))

つまり、田舎のこういう古い家でこうも美しく暮らそうと思ったらそれなりの能力がないと。
そして、「家に住む」よりも「村に住む」という人付き合いが田舎暮らしの最大のハードルだという事を、私もこのところあちこちの集落を訪ねてみて実感したところ。

何するにも人頼みの技も知恵もない私にはまだまだ憧れるばかり。

「自分に必要なものは自分で作る」
どっぽ村に移り住んでそうして頑張っている若い人が何人もいます。
そして、どっぽ村主宰の松本さん曰く「どっぽ村への問い合わせや申し込みが多いのには驚くばかりです。」
私は松本さんも、どっぽ村を目指す人たちもすごいなぁ~、と思います。
私も少しづつそうなっていけたらいいなぁ。

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2008年12月 6日 (土)

研修4 鯖寿司の季節!湖北赤谷荘と大戸洞舎

2008年11月8日(土)
Cimg5988_2Cimg5969



夏以来久しぶりのコーディネーター養成講座。
そして今年度最終回。
誰もお忘れになる事もなく無事に集合。
しかし、雨。
Cimg5992やはり、雨。
これはー、やっぱ、私のせいですかねー。
一昨年に初めて参加してからコーディネーター講座はかなりの高率で雨。
今回は湖北へ。農村女性の家「赤谷荘」で湖北の地元の味を教えて頂きました。
鯖が美味しい季節。
さばそうめん、鯖の棒ずし、おからや丁字麩を使ったおかず、それから出汁を取った後の鰹節や昆布でついでCimg5999にチャッチャッとふりかけ。
先日の「農村女性の集い」でもいただいた大豆餡もち。
予定にあったのかな?無かったのかな?
これぞ女性の料理だと思う。
手元にあまった材料でもう一品。
さて、おうちで鯖そうめん作ろうにも、材料の塩鯖って草津のアルプラにはあるのCimg6015かなぁ?
湖北の歴史地理文化にぴったりと密接なメニューなのです。
赤谷荘は昭和54年にできたそうです。
長く地域の味を伝承してきた事を一冊の本にまとめました。
忘れぬうちに伝えたい 湖北町の伝統食・地産食
Cimg6008とても丁寧に作られて、美しいカラー装丁のこの本は残念ながら今は手に入りません。
お問い合わせはいくつもあるそうです。
でも、「増刷するのにお金がないので。。。。」
この本、全く儲かってないどころか赤字で作っておらCimg6020れたのです。
「そんな高い値段やったら誰も買わないから。。。」
そんなことないよ~~
食文化の貴重な資料であり、昔ながらの美味しい味のレシピであるこの本、値段を上げても十分価値があるのですが、地元の方達は謙虚だし、当たり前にあるものが他者には大いに付加価値である事に「うっそぉ~」てなもんみたいです。
欲しいでしょ?この本。
それにしても、日本の料理にはぎょうさん砂糖が入ってんCimg6022ねんなー。
昔から日常にも贈答の品として砂糖が多くて、どこぞのおじさんに「屋根裏にもらい物の砂糖が沢山ある」と聞いてたのが、「こういうワケなのね。。。」と、納得。
湖北の食文化を知ってもらおうと農村女性、そして普Cimg6021及員の皆さんで頑張っていらっしゃるのがとてもわかる交流会でした。

Cimg6023そして、次に訪れたのは湖北のおなじみの「大戸洞舎(オドフラシャ)。
どっぽ村という農業と建築を学びながら働くプロジェクトがかなり形になり、若いどっぽ生の皆さんが楽しそうに色んな作業にいそしんでいらっしゃいました。

住居、木工作業所、鶏舎、など山間に美しく、どんなものがここから生まれるかと思うとワクワクしますね。
Cimg6038大戸洞舎で松本さんやどっぽ村のメンバー、そしてご近所なのに今まで来る機会がなかったという赤谷荘のみなさんのトーク。
竹の器に入った蕎麦プリンとそば茶のおやつ付き
季節の山の葉っぱを飾っていつもながらさり気なくニクいCimg6036演出~。
一人づつ話すだけでもいっぱいいっぱいの時間の中で
盛り上がりの盛りで終了。
今年度のコーディネーター講座はここで修了。
全回参加の皆さんは晴れてコーディネーター認定を受けられました。
Cimg6044来年早々また集まって頂き企画を起こしていただくことになります。

Cimg6041今後の皆さんのご活躍を期待しています~ 
Cimg6051 Cimg6056 Cimg6061Cimg6073

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2008年11月30日 (日)

農村女性の集い----人類最強、それはオバチャン

Cimg5848 2008年10月30日 
県庁にて「農村女性の集い」が開かれ、こだわり滋賀ネットワークからも参加させて頂きました。
何人ものネットワークのコーディネーターさん達も地元の味の担い手として自慢の郷土料理を振る舞って下さいました。
まずは県内の二つの農村女性活動グループの先進的活動紹介がありました。
(農)酒人ふぁ~むなごやか営農グループさん、そして(有)マキノ旬菜庵さん。

農家のおかあちゃん達はホントに働き者。
農作業、家の事、家族の事、地域での役割、きっとものすごく忙しい事でしょう。
それでも、時代の変化に果敢に新しい事に挑戦していくバイタリティにあふれています。
Cimg5856酒人ふぁ~むさんの発表のレジュメにこんなくだりがありました。

○女性の役割が潤滑油となり組合に活力を

・集落営農を推進する上で、グループの役割は大きかった。グループの井戸端会議が集落の情報発信源となって組合の活動を集落内にスムーズに伝えるなど、男性だけではまとまらない話も女性が入る事でまとまった。

Cimg5842

・若い世代からは母親役、年寄り世代からは頼りになる介助役として、両世代をつなぐパイプ役で集落を支えてきた。
・グループ員にとって営農活動は、女性の定年後の生きがいの場、介護の息抜き、ストレスの解消の場として大きな意義を持っている。


年代ごとにグループ分けがあって、先頭に立って現場で立ち働く年代が過ぎても、引退ではなく、体の状態に見合った農作業の役割がある。80才以上の「やすらぎグループ」の「おしゃべりと施設除草」。おしゃべりだって元気の源

マキノの女性も元気です。
初めに普及センターの勧めで発足した「マキノフレッシュクラブ」。
他の地域に行ったときに「フレッシュクラブ」と間違えられたという話に笑いが起きました。
現在は50代後半から60代前半の女性4人で運営しています。
明け方から加工所に集まりお漬け物やお餅、お弁当、その他様々な加工食品を地域の特産品として作っています。お弁当だけでも何百個。その働きぶりを聞くと「ヒエ~~」
Cimg5865としか言えません。

どちらのグループにも、そしておそらくどのグループにも共通する悩みは後継者。
ほとんどが50~60代の女性が主体になっているようですが、ご自身も体力的にしんどくなっていく上に、介護が忙しくなっていく。
田舎であっても都会であっても女性が社会で働く世代に地域の味、家庭の味は継承されなくなってきてしまった。
Cimg5893昔ながらの味は魅力を失ったのでしょうか?
昔ながらと言っても日々台所を預かる女性達は日々新しいものも貪欲に取り入れて進化しています。
そして地域の文化に根ざした味というのは、そういうもののない地域の人間にしたらとても魅力的。
もっと広く、沢山の人々に広めることができたら、外から後を継ぐ人がやってくるかもしれません。。。
。。。滋賀にはそういう例が既に沢山ありますよね。

Cimg5903さてさて、試食はワンプレートに滋賀中の味をてんこ盛り。
どれが美味しいなんて選べない。
でも、どーしてもといえば大豆の煮たのがいいお味で感動だった。
後の質問コーナーでどれもが本当に愛情と手のかかったお料理だったと知りました。

午後からは講演会。
「みかん山プロダクション」の辻イト子さん。
みかん山プロダクションのサイトへ

ミカン農家に生まれ、銀行員に嫁ぎ、そしてふとしたきっかけからタレントに。
ユニクロが世に知られるようになったあのCM。
「これな、返品するわ」とレジで着ている服を脱いで世間をアッといわせた忘れもしない大阪のおばちゃん。
まさかあのオバちゃんが目の前にいるとは。。。
でも、東京から来たMちゃんは「知らない」そう。あれ、関西だけだったの?
障害のある子供を育てながらミカン農家であり、サラリーマンの妻である普通のおばちゃんは40を半ば過ぎてから人生の転機を迎える。
誰もが想像もしなかった道。
自分もわからないけれど、歩んでみたらそこにまた新しい出会いがある。
今では芸能プロダクションを経営している。
イト子さんに触発されて同じように普通のオバちゃんやオジちゃんが輝いていく。
そしてナント、ダンナさんまで漫才師になっちゃった。

イト子さんは「何歳になっても誰でも輝ける」と繰り返した。

滋賀の農村の実直なオバちゃんたちが腹を抱えて爆笑している。
滋賀の農村のオバちゃんは更にパワーを増したに違いない。
心なしか、会場の男性が心細く見えたのは気のせい。。。ではないでしょーなー。

ちなみに「こだわり滋賀ネットワーク」にもすぐにスターになれそうな人材がいるんですけどー。

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2008年10月22日 (水)

[お知らせ]農の行方を探る会 Ⅱ 

湖北の大戸洞舎主催のイベントのお知らせです〜!

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<農>の行方を探る会 Ⅱ  のご案内
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日時   :11月22日(土)午後1時30分〜
会場   :大戸洞舎
話題提供 :伊藤 一 氏  (愛知県在住  会社員)
         通勤電車の中からみる農業 
会費   :500円

お申し込み→osendosan@leto.eonet.ne.jp

今年も全国的に豊作で、よかった、よかった感謝祭、というのがかつての農村のありようだったのでしょうが、
今はちがいます。豊作であればあるほど、過剰米対策としての米処分費を請求されたり、価格がさがったりします。
やれ食料危機だ、やれ自給率を上げろ、だの掛け声は聞こえますが、その声がちっとも農業に反映してこない。何か重厚な鍋蓋で押さえつけられたような、重苦しい、そんな農業界の空模様です。

時事的には、アメリカの金融危機や食料高騰による経済的混乱や中国食品の農薬混入問題に端を発する不安・不信の高まりといった現象があります。

こういう現象をどう読み解くのか? 

<農>の行方を定めるためにも重要なことのように思います。
そんな情況を受け、しばらくとうざかっていた学習会ですが、時間と関心のある方はご参加ください。


学習会終了後、いつものように懇親会を行います。会費は1500円です。
アルコールの入りそうな方はこころずもりを願います。

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2008年10月 6日 (月)

ハッピーフォレストプロジェクトin多賀

Cimg5431_2 2008年9月27日(土)

栗東から多賀は遠いと思ったけれど、電車で行くとけっこう近い。
JRで彦根へ。そこから近江鉄道で多賀大社駅へ。
駅前にお多賀さんの鳥居があります。
近江鉄道は日本一運賃の高い鉄道らしいけど、週末には乗り放題チケットも発売されます。
なつかしいでしょ、駅員さんが切符を切ってくれる。
少しだけ年下の友達に見せたら彼女は改札で駅員さんがこうして切符を切ってくれる時代を知りませんでした(;д;)。
Cimg5450Cimg5454
カッコイイ車もあり、自転車が引っ張るエコ自転車もあり。
どちらも子供に大人気。


ハッピーフォレストプロジェクトin多賀の会場は「高取山ふれあい公園」。
いいっすよー!ここ!
緑もあり、散歩道もある。
炊事施設もあり、カマドや、銭湯もある!
キレイなバンガローではアーティストの作品の展示、
間伐材を利用したという「森のドーム」でコンサート、
暖かい木の展望台で「図書館」。
 図書館はナイスアイディアだなぁ。
 みんなが好きな本を持ってきて、この木の東屋で図書館やりたいね~。
 一瞬思ったのですが、どうせ静かに本読まずに本そっちのけでしゃべりまくるに決まってる。それもいいけどね。

見晴らしのいい丘の上で屋外美容院、自分が映る鏡の向こうは山。

そして、なんと製材所や木工作の施設までがものすごく充実。
木と森とすごく親しめる施設です。
特徴は施設のあちこちに配置してあるビミョーすぎるデザインのチェーンソー彫刻。
Cimg5445Cimg5444

Cimg5447_1
←その中でガラス作家さんとステキなセンスのナリタさんが絶賛していた木のベンチがこちら!
残念ながらアーティスティックな才能に恵まれていない私には解説ができませんが、いかがでしょう。
ガラス作家さんは「自分で作ってみるわ!」と興奮気味でした。


Cimg5457湖北の大戸洞舎(おどふらしゃ)さんも出店。
大学を卒業後就職を蹴って農業を志し、大戸洞舎で現在修行中の石丸くんも生き生きと枝豆を茹でてました。
ナナコちゃんもこのイベントのスタッフとして頑張っているし、湖北は過疎や限界集落で大変だけど確かに若い人たちがパワーを発揮できるフィールドもこうしてあるのです。
このイベントの総合デザインされた松さんとも今後一緒に何かしたいですね!とお話も盛りあがりました。

Cimg5439 フードでダントツ人気だったのが近江牛ハンバーグを挟んだサンバーガー
その場でお肉を焼いているライブなビジュアルと香りが勝因だと思います。
いろんなイベントで食べ物を見ますが、生きのいい食べ物を楽しみたいものです。
お店もぜひ行ってみたいです。

コンサート会場から流れる音を楽しみながら歩いたり、食べたり、しゃべったり。森の中のステキな環境を楽しみました。

ただ、思ったより来場者は少ないようでした。
残念な事にこのステキなイベントが会場のある湖北以外では全く知られてなかったのではないでしょうか。
スタッフのナナコちゃんから直接聞いていたので楽しみにしていましたが、イベントのチラシを県内の他のところで目にする事はついに一度もありませんでした。
公民館や図書館に行くと「ナイかな~」と探したのですが。
最後に出会ったスタッフさんに「もったいないですね、もっと沢山来たいと思う人がいたと思うのに。。。」と聞くと、
「沢山宣伝したら何十万円もかかりますからね」
。。。ああ、「滋賀スタイル」again....
いいものは沢山あるのに、それを広める、知らせる事にはあまり感心がない。

湖北でこうして開かれるイベントは暖かい人たちが集まり、美味しい物が食べられて、ステキな音楽が聞ける。
それを知らなければ、湖北のイメージは寒くて淋しい取っつきにくい田舎。
私は、そうでない事を、湖北から発信できるメッセージが沢山ある事をもっと知って欲しいなぁと思うし、知りたい。
こだわり滋賀ネットワークにチラシを送って下さい。
私にメールでお知らせを下されば個人的にも友達誘ったり、このブログでお知らせもします。
いつもワクワクさせてくれる湖北のイベントでした。

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2008年9月26日 (金)

滋賀スタイル

Cimg5410 滋賀県が自己アピールが下手だという事は郷土愛の篤い人でも認めるところだと思う。
かといって、滋賀が損をしているかというとそうでもない。
滋賀は名より実をとる。
近江野菜が京都では京野菜のブランドで売られる事は、滋賀で売るより高く売れるから良し。
着物の世界でも京都の呉服屋の看板の裏で、滋賀は製造のバックヤードだったそうだ。
私も昔、大阪で繊維商社で働いた事があり、福井県や名古屋など生産工場に時々行った事があるが、滋賀の繊維業は最近までほとんど知らなかった。

Cimg5414 そんな県内の繊維業の仕事を広く知ってもらうため、繊維業、生産地域、大学が手を結んで「滋賀スタイル」という展示会を開催した。
布好きな私は楽しみにしていたのだけれど、行ってみてガッカリ。

パネルとボディに着せた服と、エンドレスに流しっぱなしの広報フィルム。
各地で作った各種布を使ったクッションがランダムに置かれている。
そして、無人。
一通り見学したら、「どのクッションの布がよいか」「この布はどのようなイメージをいだかせるか」などを備え付けのアンケートにチェック式で答える。

そのどれもが「滋賀スタイル」を知りたいと思う立場として全く見当違いに思えた。

何を伝えたいのだろう?
何かを伝えたいと思うのにこの中途半端さはどういうつもりなのだろう?
アンケートを何に生かしたいと思っているのだろう?

本当にステキなものなのに、その価値を伝える事には手を抜く。
今回の展示だけでない。
残念ながら私の知る「滋賀スタイル」にはそういう面もある。

高島の「綿クレープ」は国内シェアの90%!
す~ごい!
湖東の「麻ちぢみ」、長浜の「絹ちりめん」。
どれも滋賀の琵琶湖を中心に東西南北の個性豊かな気候風土に根ざしている。
それを知っている滋賀県人がどれほどいるだろう?
それを誇りとする滋賀県人がどれほどいるだろう?

滋賀にはステキなもの、スゴイものがたくさんある。
たいていは感心も持たれず埋もれている。
関心を持つ人がいるとしても、それを県外に、海外に広く知らしめる事には消極的だ。
華々しい事を嫌う。
人が大挙して訪れて静けさを破られる事を嫌う。
その県民性で昔ながらの生活が素朴に守られているという所もある。
その気質が恵まれた環境を当たり前に思い、価値を見いださず、活かせず、寂れさせてしまったり、破壊してしまった事はないだろうか。
湖岸だってウォーターフロントとして活かせているとは思えない。
「え?なんでコレってここに建てんの?」的な建築物ばかりが並ぶ。
リゾートっぽく作ろうとした場所は軒並み失敗したように見える。

自分の殻から頭を出して、違った視点で物を見る事は滋賀には必要な事だと思う。
もっと。もっと。

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2008年8月28日 (木)

行動を通して自分を変え、そして友達も変わり、地域をかえる活動家たちとであった

トークライブカフェ2号店@湖北に参加したコーディネーターの加藤彰三さんのレポートです♪


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人、そのものを高めると、心身共に、より良い自分づくりが出来る事を知った。
百姓と言う人にも出会った。
台地に向かい、汗を出し、化学薬品や毒に頼る事なく、稲を育て、お米に恵まれる。
百姓であることがわたしの一番の誇りですと宣言された。
自然と向き合う人たちにとっては、とても優しいものでない。
自らの産物を並べ、おかねで分けてもらい、食し、楽しむ。喋らなくてもわかりあえる人たちの集いとなった。

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松本 茂夫さん・・・大戸洞舎どっぽ村・・・

生まれ変わる里山、里山はみんなのもの
自然人たくましい、自分の暮らしを自分の手でつくる人々が集い働き、学び、暮らす場。
機械がなくても自らできる。
農業の基本だ!自ら現場で自然と学ぶ、体得する。
働かないと、汗も出ないし、手と足で触れながら生まれるモノがある。
自主生活・・・
自ら生きていく活動、みんなの洞穴だ 明かりもそこそこ、居心地のよい場所、自分らしさを取り戻す場所、身心ともにリラックスする。
楽園 山林 放牧地 農地 大工小屋 宿泊 寝泊り、一見不便なところ、自然にみんなで動く、人工的に生きている私達にとって、一見つらい大変なところなのだが・・・・・・

本江 宗明さん・・・つなぎたい・・・

活きかえる農村地域経済を支える。
農作物の流通、地産地所を基本に、誰もが、何でも造れる人を支える。
そこで収獲したものを、その地で生活をしている人が食べる。
食の流通を原点に忠実に再構築する人だ

お二人の話は尽きないが、その場の全員も加わって、何かをつかみ、自分の出来る事から行動を決意した
。ぜひ、また行って見たい、喋らなくても、目を見るだけで通じる場。
人に良い、美味しい野菜を育てるには、体験して経験して、積み重ねる事が大事ですね。
「つくる」んじゃなくて「そだてる」ことですね。
出来た野菜を、自分の舌で確認し、その経験をちゃんと頭で整理されておられるのですね。
その一番大切な事を消費者に伝えるわたしたちは、その経験をわかりやすく数値にしてくれるといいですね。
今まで勘でやってきた事が数値でわかる。
誰がやっても同じ数値になるから、失敗も防げて誰にでも美味しい野菜が作れ、消費者も喜んでくれると思う。
「知り合って知人に、語り合って友人に、助け合って仲間に」
私が明日からできる事、関わり合って好きになりたい。

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