カテゴリー「湖西の農家さん」の記事

2009年6月 2日 (火)

春の樹木のなめらかお肌と桜の下の太市節@仰木

2009年4月11日 仰木
Cimg6697 2ヶ月過ぎの、いまさらなタイミングですが、
仰木の棚田の春のボランティア活動です。
この日のミッションは棚田の周囲の森に張り巡らす電柵用の杭にする木を切り出す事。
大変な作業ですよ。
イノシシ、猿、鹿を防ぐために急な斜面にも万里の長城のように杭を打って、電線を張る。

切り出した木は皮を剥きます。
木肌と皮の間に虫が湧くからです。
Cimg6700春の木は皮が剥きやすいと地元のオッチャン。
その通り、皮むきの道具のてこの原理でサクッ、パリパリとパイ皮のようにめくれます。
絞ったらジュースが出来そうなくらい
水分をたっぷり含んだ春の樹木のなめらかお肌。
まるで赤ちゃんのようです。
めくるたびに「うっわー!きれー!」と大騒ぎの私。
小学生のおにいちゃんは切った木を運ぶのに大活躍。

それにしても、地元の農家さん達は私よりずっとご高齢なCimg6716のに険しい斜面をサッサと歩いて木々の中に消えてゆき、チェーンソーの音が響いたと思いきやドンドンと切り出した木が斜面を滑り降りてきます。
人間つくづく年じゃないねぇ。
鍛え方の足りない若いモンはとうていついて行けません。

去年の春も雨だったし、秋の収穫祭も土砂降りだった。
守人の会始まって以来のうららかな満開の桜の下のお花見となりました。
歌が上手な太市さんや地元の皆さんが民謡で盛り上げてくれました。他の花見グループも聞き耳です。
いいですね。
こういう時にはフォークよりロックよりポップスよりも民謡がしっくり来ます。
あと何年かしたら太市さんの歌に三味線習いたて私が合わせましょうか。
その時まで太市さん、元気でいて下さいね。

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2009年4月25日 (土)

[お知らせ]第10回 湖西手仕事工房巡り あ け っ ぴ ろ げ

Akeppiroge 第10回 湖西手仕事仕事工房めぐり

あ け っ ぴ ろ げ 

日時:2009年5月8日(金)~10日(日)
   午前10時~午後6時

問い合わせ 事務局:滋賀県高島市安曇川町南古賀966-3
山口耕一郎
0740-33-0179


あけっぴろげ参加アーティストさんのブログ
→ 「日々精進! 家業が木工芸のお家って、こんなです。

 「木と漆の仕事」あけっぴろげのちらし詳細がご覧になれます。


湖西にはあこがれの景色が沢山あります。
あぁ、こんなトコに住みたいなーと思う景色がいっぱい。
山が聳え、振り返ると琵琶湖の蒼い水面がキラキラと日に輝いています。
緑の山の麓に広がる水田の棚。
特に、春の田植えの季節の水田の水鏡の美しさ。
ああ、桃源郷だなぁ。
それを湖西線から眺めるのが好き。
おっと、水田が水鏡な時期は短い。
見逃せない。

そんな時期に湖西高島の安曇川近辺にお住まいだったりアトリエを持つアーティストの皆さんがその場を交流の場に開放するイベント「あけっぴろげ」が今年で10回目です。
去年はじめて行って何人ものアーティストの皆さんのお話を伺う事が出来ました。
古民家を長い間かけて家族で改造し、野菜や花を育てたり。
田舎ならではの豊かな創造の暮らし。
他府県や県内でも他の地方から移ってこられた方が意外にも多かったです。
そして「滋賀っていいよねー」話に花が咲きます。
そんな滋賀の魅力全開な湖西にぜひお越し下さいね

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2009年1月11日 (日)

[お知らせ]第三回 雑穀ぷち講座@針江

雑穀ぷち講座のお知らせをいただきました。

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雑穀ぷち講座3&ミーティングのご案内

雑穀を知る・味わう・考える~の3回連続ぷち講座シリーズ
第3回『環境こだわり雑穀から考える 自然との調和・消費者との交流』

いま人気を集めている「雑穀」ですが
国内生産はごくわずかで、
海外生産に依存していることは、意外に知られていません。
雑穀の3回連続ぷち講座~最終回では、
環境こだわり農産物として滋賀県の認証を受けている
古代米の栽培農家『針江のんきぃふぁーむ』石津さんと
農都交流30年以上の実績をもつ『お米の勉強会』村山さんから
安心・安全な農産物の普及、自然との調和をはかる農業、
生産者と消費者との交流の意義などについてお話をうかがいます。
今年のバレンタインデーは、冬の針江で過ごしませんか~   
おいしい古代米のほか、サプライズがあるかも??


■■ 日 時:2009年2月14日(土)11:00~14:00 ■■ 
   
場 所:針江公民館(滋賀県高島市新旭町針江315)
    ※川端(かばた)ツアーの集合場所に使われる公民館です。

アクセス:お車をご利用の方は現地集合でお願いします。
     JRをご利用の方は、下記の電車にご乗車ください。
   京都駅9:46発(山科駅9:51)湖西レジャー号 新旭駅10:30着
※新旭駅~針江公民館まで、無料の送迎バスを手配しています。 
★ダイヤについては、念のため各自でご確認ください。
マキノ方面からお越しの方は、申し込みの際にその旨をお伝えください。
   
参加費:500円
(昼食代は別途800円「かばた館」で古代米&地元食材のお食事) 
※必ず事前にお申し込みください。キャンセルの場合もご連絡ください。
      
定 員:40名

講 師:石津文雄さん(針江のんきぃふぁーむ
    村山日南子さん(お米の勉強会代表)
  
協 賛:こだわり滋賀ネットワーク 

協 力:お米の勉強会(西宮市)
 
◎申し込み・問い合わせ先: 雑穀の地産地消を考える会 
                     090-9628-8706
                     utatane74@mail.goo.ne.jp

詳しくは→ブログ「雑穀の地産地消を考える会」

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2008年12月30日 (火)

韓国生協@針江

Cimg6154 最近、韓国旅行に行った人から聞いた話。
現地のガイドさんが以前、大阪に住んでいたということで滋賀から来た自分たちを「懐かしい」と、たいそう歓迎してくれたそうです。
「今度日本に来たら行きたい所はありますか?」と聞いたら「高島の針江に行きたい」と答えられたのでびっくりした、というのです。
「滋賀県民のワタシも行った事ないんですよ」と。

Cimg6155 こんな話を周囲ですると、高島や針江の川端(かばた)はテレビで見て興味はあるけれど、行ったことないという人が多い。
ワタシもこだわり滋賀ネットワークがらみで行かなければそんな一人だったことでしょう。

ある日、針江の石津さんから「明日、韓国から団体さんが見学に来る」という話を聞いて、いつか韓国とエコツアー交流がしたいと思っていたワタシは、ずうずうしくも「じゃ、遊びに行かせてくださいよっ」と押しかけたのでした。
Cimg6160 石津さんは以前から交流のある方たちだそうで、再会を喜んでいらっしゃいました。
ワタシも最初はオズオズだったものの、そのうち色んな質問を受け、その視点の意外さに四苦八苦。
鮎の佃煮を「どうしてこういう食べ方をするの?」
え~、どうしてって、、、、?
そういえば韓国で「煮物」はあっても「佃煮」はないよなぁ。
もちろん、ふなずしの説明も。
最近やっと好きになったので好意的な説明に。( ^ω^) ウマイ!
何度も行った三五郎さんの船着場に着くと、韓国の皆さんは特有の大きなリアクションで景色の美しさに感動していました。
Cimg6150皆さんに混じって付いていくだけのつもりでいたけれど、やはり、通訳せよということに。
水辺の底の泥に絵を描くようなカワニナ。
「カワニナ」と言われても普段のワタシもロシア語か?と思う位疎い。
もちろん、韓国の皆さんもその実物を見ながら「う~ん、韓国ではなんと言うんやろ?」と考え込んでいらっしゃいました。唯一韓国で漁師をしている方が「これ、韓国にもいるで。蛍のえさになるんやろ?」

次に、石津さんの田んぼの畦で写真を見ながら有機農法や水の浄化についてのお話。
途中で「通訳疲れたでしょう」と随行の他の方に代わってもらったのですが、今まで自分の知らない色んな分野の韓国語通訳をしてきて農業が今までの中では一番難しかったです。
日本語なら、サラッと流せてしまうことに一々「ウッ」と詰まってしまうのです。
一俵、一反という日本独自の単位。後で韓国語の生徒さんに「え!知らなかったんですか!?」とびっくりされたのですが、都会っ子なんで、スミマセン(;;;´Д`)ゝ
それから「ヤゴ」「オオサンショウウオ」などなど動植物の名前。
さらに韓国の方の話を聞いていたら「除草」とかも単に「草抜き」とか単純な言葉じゃなくて農業用語がある様子。
もしも農作業の手順を説明せよと言われたのなら、大阪育ちでソウルに住んでたワタシには全く未知のボキャブラリー。
何にも説明できないかも。。。。
おかげで今ではカワニナもサンショウウオも韓国語で言えるようになりましたが、新たな学ぶべき分野を示していただきました。
針江は遺伝子組み換え作物を拒否した日本で初めて「GMOフリーゾーン宣言」地域だそうです。
「え~、遺伝子はわかるけど組み替えは韓国語でなんていうんやろ。。。」

針江の集落を歩く。
民家を見て質問。
「どうしてこういう家の建て方をするんですか?」
韓国ではたいてい家は煉瓦や石やコンクリート造りで木造の家はあまり見かけません。

集落に生えてる柿の木を見て
「きゃ~、こんな小さな柿見た事ナイ~!!」

私たち日本人が以前川端を見て回った時とはひと味視点が違う。
それがとても新鮮。
その後、自治会館で石津さんの米、大豆、小豆、で作ったお餅をいただき、歓談。
なんの準備も覚悟もなく臨んだせいで私の通訳もてんぱっちゃって申し訳なかったなぁ。
最後に石津さんのお米で作ったお酒を造っている酒蔵を訪問。
そこにも川端があり、水と酒を味わいました。
ご一行はその夜、滋賀には留まらず大阪に帰り、翌日は和歌山へ行かれたそうです。
せめて一夜でも滋賀に留まる事までも貴重な体験になればいいのになぁ、と思います。
すでに何回か針江を探索し、テレビでも何度も見たけれど、この日はひと味違った新しい体験をさせて頂きました。
韓国からだけで年間200人ほど見学に来られるそうです。

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2008年11月30日 (日)

農村女性の集い----人類最強、それはオバチャン

Cimg5848 2008年10月30日 
県庁にて「農村女性の集い」が開かれ、こだわり滋賀ネットワークからも参加させて頂きました。
何人ものネットワークのコーディネーターさん達も地元の味の担い手として自慢の郷土料理を振る舞って下さいました。
まずは県内の二つの農村女性活動グループの先進的活動紹介がありました。
(農)酒人ふぁ~むなごやか営農グループさん、そして(有)マキノ旬菜庵さん。

農家のおかあちゃん達はホントに働き者。
農作業、家の事、家族の事、地域での役割、きっとものすごく忙しい事でしょう。
それでも、時代の変化に果敢に新しい事に挑戦していくバイタリティにあふれています。
Cimg5856酒人ふぁ~むさんの発表のレジュメにこんなくだりがありました。

○女性の役割が潤滑油となり組合に活力を

・集落営農を推進する上で、グループの役割は大きかった。グループの井戸端会議が集落の情報発信源となって組合の活動を集落内にスムーズに伝えるなど、男性だけではまとまらない話も女性が入る事でまとまった。

Cimg5842

・若い世代からは母親役、年寄り世代からは頼りになる介助役として、両世代をつなぐパイプ役で集落を支えてきた。
・グループ員にとって営農活動は、女性の定年後の生きがいの場、介護の息抜き、ストレスの解消の場として大きな意義を持っている。


年代ごとにグループ分けがあって、先頭に立って現場で立ち働く年代が過ぎても、引退ではなく、体の状態に見合った農作業の役割がある。80才以上の「やすらぎグループ」の「おしゃべりと施設除草」。おしゃべりだって元気の源

マキノの女性も元気です。
初めに普及センターの勧めで発足した「マキノフレッシュクラブ」。
他の地域に行ったときに「フレッシュクラブ」と間違えられたという話に笑いが起きました。
現在は50代後半から60代前半の女性4人で運営しています。
明け方から加工所に集まりお漬け物やお餅、お弁当、その他様々な加工食品を地域の特産品として作っています。お弁当だけでも何百個。その働きぶりを聞くと「ヒエ~~」
Cimg5865としか言えません。

どちらのグループにも、そしておそらくどのグループにも共通する悩みは後継者。
ほとんどが50~60代の女性が主体になっているようですが、ご自身も体力的にしんどくなっていく上に、介護が忙しくなっていく。
田舎であっても都会であっても女性が社会で働く世代に地域の味、家庭の味は継承されなくなってきてしまった。
Cimg5893昔ながらの味は魅力を失ったのでしょうか?
昔ながらと言っても日々台所を預かる女性達は日々新しいものも貪欲に取り入れて進化しています。
そして地域の文化に根ざした味というのは、そういうもののない地域の人間にしたらとても魅力的。
もっと広く、沢山の人々に広めることができたら、外から後を継ぐ人がやってくるかもしれません。。。
。。。滋賀にはそういう例が既に沢山ありますよね。

Cimg5903さてさて、試食はワンプレートに滋賀中の味をてんこ盛り。
どれが美味しいなんて選べない。
でも、どーしてもといえば大豆の煮たのがいいお味で感動だった。
後の質問コーナーでどれもが本当に愛情と手のかかったお料理だったと知りました。

午後からは講演会。
「みかん山プロダクション」の辻イト子さん。
みかん山プロダクションのサイトへ

ミカン農家に生まれ、銀行員に嫁ぎ、そしてふとしたきっかけからタレントに。
ユニクロが世に知られるようになったあのCM。
「これな、返品するわ」とレジで着ている服を脱いで世間をアッといわせた忘れもしない大阪のおばちゃん。
まさかあのオバちゃんが目の前にいるとは。。。
でも、東京から来たMちゃんは「知らない」そう。あれ、関西だけだったの?
障害のある子供を育てながらミカン農家であり、サラリーマンの妻である普通のおばちゃんは40を半ば過ぎてから人生の転機を迎える。
誰もが想像もしなかった道。
自分もわからないけれど、歩んでみたらそこにまた新しい出会いがある。
今では芸能プロダクションを経営している。
イト子さんに触発されて同じように普通のオバちゃんやオジちゃんが輝いていく。
そしてナント、ダンナさんまで漫才師になっちゃった。

イト子さんは「何歳になっても誰でも輝ける」と繰り返した。

滋賀の農村の実直なオバちゃんたちが腹を抱えて爆笑している。
滋賀の農村のオバちゃんは更にパワーを増したに違いない。
心なしか、会場の男性が心細く見えたのは気のせい。。。ではないでしょーなー。

ちなみに「こだわり滋賀ネットワーク」にもすぐにスターになれそうな人材がいるんですけどー。

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2008年10月31日 (金)

[お知らせ]『山里とつながる暮らしのススメ』

Yamasato
『山里とつながる暮らしのススメ』

比良山系最北の山麓。安曇川沿いの集落へ移住した家族の住まいを訪ねます。
いにしえより受け継がれてきた自然の恵みと共生する持続可能な山里の暮らし。
火のある暮らしを体験して、人が住むことによって環境が守られることを感じてください。


日時: 平成20年11月8日(土)
     13時〜17時30分

場所: 滋賀県高島市安曇川町中野
          (集合場所は下記の連絡先へお問い合わせ下さい。)

対象: 自然の恵みと共生する山里の集落へ移住し、持続可能な暮らしを始めたいと考えている人

定員: 20名

参加費:1,000円(保険代、飲み物、地元の伝統料理)

主催・申込み:中野里山保全会(担当:今城(イマキ))
TEL  090−8821−0667
FAX  0740−33−0222
E-mail y-43zu@guitar.ocn.ne.jp

プログラム :【講演】内藤 正明 氏(琵琶湖環境科学研究センター長)
        【体験】里山散策、薪割り、薪ストーブ 等
【見学】近くの山の木で建てた家、湧き水、再生古民家、火のある暮らし 等

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2008年10月 6日 (月)

鳥の巣かふぇ

Cimg5473
2008年9月28日(日)

仰木の棚田。オーナーさんたちの脱穀の日。
2日前まで雨が降ってたけれど一日の晴れでハサガケした稲はすっかり乾いていました。
みんなで降ろして機械で脱穀。
穂先だけしごいてワラが束のままのこるのと、束を丸ごと飲み込んで、後ろから細かくなったワラを吐き出すのがありました。
細かいワラで咽せるのでタオルで鼻口を覆って、田んぼ中に広げていました。
ワラの山ができるとどうしてもやらずにはいられない。

パフッッ。。。。。。。!

Cimg5528アルプスの少女ハイジの「ワラのベッド」を思い出す。
お日様の匂いのするふかふかのワラの山。
そのうち真ん中を掘って鳥の巣のようにして4人の「元・少女」がナゴむ。
気持ちいいなぁー。
なんかここで飲み物飲みたいねぇ。
来年はお湯沸かしてカフェでもする?
オーナーさんたちとの春夏秋。
一ヶ月に1、2回顔を会わすけど名前も覚えきれないし、ゆっくりお話する機会もなかった。
童心に戻ってワラの鳥の巣の中で、急に連帯感発生。
来年は「鳥の巣かふぇー開店だー」
Cimg5514Cimg5470

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2008年9月26日 (金)

滋賀スタイル

Cimg5410 滋賀県が自己アピールが下手だという事は郷土愛の篤い人でも認めるところだと思う。
かといって、滋賀が損をしているかというとそうでもない。
滋賀は名より実をとる。
近江野菜が京都では京野菜のブランドで売られる事は、滋賀で売るより高く売れるから良し。
着物の世界でも京都の呉服屋の看板の裏で、滋賀は製造のバックヤードだったそうだ。
私も昔、大阪で繊維商社で働いた事があり、福井県や名古屋など生産工場に時々行った事があるが、滋賀の繊維業は最近までほとんど知らなかった。

Cimg5414 そんな県内の繊維業の仕事を広く知ってもらうため、繊維業、生産地域、大学が手を結んで「滋賀スタイル」という展示会を開催した。
布好きな私は楽しみにしていたのだけれど、行ってみてガッカリ。

パネルとボディに着せた服と、エンドレスに流しっぱなしの広報フィルム。
各地で作った各種布を使ったクッションがランダムに置かれている。
そして、無人。
一通り見学したら、「どのクッションの布がよいか」「この布はどのようなイメージをいだかせるか」などを備え付けのアンケートにチェック式で答える。

そのどれもが「滋賀スタイル」を知りたいと思う立場として全く見当違いに思えた。

何を伝えたいのだろう?
何かを伝えたいと思うのにこの中途半端さはどういうつもりなのだろう?
アンケートを何に生かしたいと思っているのだろう?

本当にステキなものなのに、その価値を伝える事には手を抜く。
今回の展示だけでない。
残念ながら私の知る「滋賀スタイル」にはそういう面もある。

高島の「綿クレープ」は国内シェアの90%!
す~ごい!
湖東の「麻ちぢみ」、長浜の「絹ちりめん」。
どれも滋賀の琵琶湖を中心に東西南北の個性豊かな気候風土に根ざしている。
それを知っている滋賀県人がどれほどいるだろう?
それを誇りとする滋賀県人がどれほどいるだろう?

滋賀にはステキなもの、スゴイものがたくさんある。
たいていは感心も持たれず埋もれている。
関心を持つ人がいるとしても、それを県外に、海外に広く知らしめる事には消極的だ。
華々しい事を嫌う。
人が大挙して訪れて静けさを破られる事を嫌う。
その県民性で昔ながらの生活が素朴に守られているという所もある。
その気質が恵まれた環境を当たり前に思い、価値を見いださず、活かせず、寂れさせてしまったり、破壊してしまった事はないだろうか。
湖岸だってウォーターフロントとして活かせているとは思えない。
「え?なんでコレってここに建てんの?」的な建築物ばかりが並ぶ。
リゾートっぽく作ろうとした場所は軒並み失敗したように見える。

自分の殻から頭を出して、違った視点で物を見る事は滋賀には必要な事だと思う。
もっと。もっと。

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2008年9月25日 (木)

稲刈りの季節-農家の嫁失格

Cimg5380 2008年9月13日(土) 栗東

春に田植えをした中井さんとこの田んぼの稲刈り。

近所の走井では、今日は「こだわり滋賀ネットワーク」の援農隊が行っています。
だぶらなければ両方行きたかったのだけど

稲籾の山の中ではなんと、焼き芋を焼いています。
Cimg5332
稲を刈って、束にします。
たまげたイナゴがピョンピョン。
30代のM子ちゃんは子供の時「イナゴ、捕まえてきて」と言われて「は~い」と捕まえに行っていたとか。
意外と最近の事。。。ダヨネ?
今もそんな食生活は残っているだろうか。


稲を刈りながら脱穀をするのは。。。。
Cimg5333Cimg5363_3









オトコの浪漫。。。

バイクが好きな男の子みたいなものですね。
ドッドッドッとうなる発動機の音やオイルの臭い。
オッチャン達うれしそう。

Cimg5351

刈った稲を頭から機械につっこむと籾を摺り切ってくれます。
私もトライ。
しかし、思わず稲束が手から離れてしまい、大きな音を立てて詰まって、機械が止まってしまいました。

「農家の嫁、失格やな~」との声。

オホホ、( ´_ゝ`)ノボンジュール♪、
Cimg5367図らずもお箸より重いものを持った事ナイのがバレてしまいました。

昼ご飯はなんと、中井さんが他の田んぼを前もって刈って、この日のために炊いた新米ごはん!
多少働いたがそれを上回るエネルギー補給を止められず。

朝までの土砂降りがウソのような午後は日本晴れの秋空。

さて、私はこれから家に帰って着替えてから大阪に出かけて筋肉少女帯のライブ♪
明日は仰木の稲刈り。
「え~!?明日の朝、大丈夫?」という仰木の守人の会の方との電話に「大丈夫ですよ~」と楽勝こいたのに。。。。

約20年ぶりの縦ノリ★ハードロックで昔のままにハジけたら---
(=゜ω゜)ノ ♪oh~、ダメ ニンゲントシテ イキル オロカサヲ~、アマネク スベテノ~ ヒトニ~ツタエタイ~♪
翌朝、案の定?意外に?起きれナイ。(´△`)グッタリ・・・。o○
お昼から参加。

9月14日(日) 仰木

Cimg5375  暑 い 。 。 。
 
みんなが汗だくになって稲を刈っている間にコンビニでアイス食ってた私が言うのもなんですが。

昨日の栗東と違って、棚田の仰木は大型機械が入るところが限られるので、みんなで頑張って刈りきってハサガケしてしまわなければなりません。

Cimg5379去年は韓国人の農家のオモニと一緒に来たのを他の参加者の皆さんと思い出していました。
「すごかったよね~」
稲刈りは数えて4,5回目の私は、やってみてだんだん農家のおばちゃんのプロフェッショナルぶりを実感するようになりました。
年は何十才も若くてもあんな風にパワフルにサッサと美しい仕事ができないのです。
今年はオモニはいないけど、韓国で思い出して下さるといCimg5398いなぁ。

プロフェッショナルと言えば、仰木の農家さんの見惚れ技。
今回も稲を刈った後の田んぼに、はさがけする杭を打って、竿を通して稲を掛けます。
竿が足りないと杭をまた打って、竿を固定するのは稲ワラ。
一本の竹の竿にかかる重さは大変なものだと思うのですが、ワラをギュッと結んで杭と竿を結んだら、ザンザと稲を積んでいってもちゃ~んと固定されてます。
すごっ!!
Cimg5382 刈った稲を美しく、くくれるようになりたい。
でも、結び目で結び用のワラがくしゃっとなったり、緩かったりで、なかなかうまくいかない。
そこへ手動の稲刈り機。
押して歩くと、ダダダダダっと稲を刈って、ポポポポイと瞬時にくくった束を放ります。

あっけない。あっけなすぎる。

Cimg5401 
こうして時間通りに稲を刈ってハサガケが完成。

まだ暑いけど、夏過ぎて。
稲刈りの季節。
田んぼは空っぽ。
もう一年が終わった気分。

Cimg5402

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2008年8月 6日 (水)

アナタだれの子、おもろい顔

2008年8月3日(日) 仰木
Cimg4921地球温暖化を肌で感じるこの夏の暑さ。
湖西の仰木の棚田ボランティアの日。
イノシシ、鹿、猿など増えるばかりを獣害を防ぐための電柵設置。
足場の悪い沢のふちや斜面に杭を打ちつけ、トタンを張り、電線を張りました。
すでに張ってある電線に触れてピリピリ感電しながらの作業。
全く非力な私は周りをカメラを持ってウロウロするだけで、なーんもしてないのに疲れました。

Cimg4938それにしても男女とも年配の方のお元気なこと。
男性は鉄の槌を振り上げ、女性は電線を張ったり、
最後までピチピチ元気いっぱいに作業に打ち込んでいらっしゃいました。
体力、気力と盛りなはずの大学生がむしろ弱々しくて、はかなげ。
それでも、こうしていろんな世代の人たちが一緒に作業をしながら、培われるもの、受け継がれるものが沢山あるに違いありませCimg4937_2ん。

作業をしていた人が見つけた何かの幼虫。
茶色の体についている鮮やかな黄色の模様は本当の目じゃないのでしょうが、まるで睨みつけるようです。でも、怖いっちゅうより、「アンタもがんばってんねやねぇ・・・」とちょっと間抜けた顔がいじらしい。

おそらく何の武器も持っていCimg4942なさそうな柔らかで小さな何かの幼虫は体に黄色のこの模様をつけることで身を守っているのでしょう。


キミは大きくなったら、なんになんのかな?

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