カテゴリー「山、森、そして木の世界」の記事

2009年6月 2日 (火)

春の樹木のなめらかお肌と桜の下の太市節@仰木

2009年4月11日 仰木
Cimg6697 2ヶ月過ぎの、いまさらなタイミングですが、
仰木の棚田の春のボランティア活動です。
この日のミッションは棚田の周囲の森に張り巡らす電柵用の杭にする木を切り出す事。
大変な作業ですよ。
イノシシ、猿、鹿を防ぐために急な斜面にも万里の長城のように杭を打って、電線を張る。

切り出した木は皮を剥きます。
木肌と皮の間に虫が湧くからです。
Cimg6700春の木は皮が剥きやすいと地元のオッチャン。
その通り、皮むきの道具のてこの原理でサクッ、パリパリとパイ皮のようにめくれます。
絞ったらジュースが出来そうなくらい
水分をたっぷり含んだ春の樹木のなめらかお肌。
まるで赤ちゃんのようです。
めくるたびに「うっわー!きれー!」と大騒ぎの私。
小学生のおにいちゃんは切った木を運ぶのに大活躍。

それにしても、地元の農家さん達は私よりずっとご高齢なCimg6716のに険しい斜面をサッサと歩いて木々の中に消えてゆき、チェーンソーの音が響いたと思いきやドンドンと切り出した木が斜面を滑り降りてきます。
人間つくづく年じゃないねぇ。
鍛え方の足りない若いモンはとうていついて行けません。

去年の春も雨だったし、秋の収穫祭も土砂降りだった。
守人の会始まって以来のうららかな満開の桜の下のお花見となりました。
歌が上手な太市さんや地元の皆さんが民謡で盛り上げてくれました。他の花見グループも聞き耳です。
いいですね。
こういう時にはフォークよりロックよりポップスよりも民謡がしっくり来ます。
あと何年かしたら太市さんの歌に三味線習いたて私が合わせましょうか。
その時まで太市さん、元気でいて下さいね。

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2009年5月10日 (日)

[お知らせ]どっぽ村イベント 陶芸工房棟上げ&樹林気功

湖北町の大戸洞舎のりえちゃんからどっぽ村イベントのお知らせ。
どっぽ村には県内他府県から色んな人がやってきて、山間の、今までならいわば「何もない」と言われるような過疎の集落は交流の場になってます。
過疎に悩む他の集落と上山田が何が違うかというと、そう違う事はなく、そこにはただ、受け入れてくれる人がいる、という事なんだと思います。
どっぽ村プロジェクトは今年も魅力的な人たちがいっぱいです。



~どっぽ村イベントのお知らせ~
☆5月30日(土)陶芸工房の棟上げワークショップ☆

陶芸作家猪股芳夫さんの陶芸工房の棟上を参加形式で行います。
コツコツと京都から上山田に通い、コツコツと刻まされた材がどうやって組みあ
がるのか?建築に興味のある人は必見ですよ~。
参加協力のお礼として、お昼ご飯と陶芸教室1回無料券を差し上げます。
■日時:5月30日(土)
■時間:9:00~(自由参加です。いつ来ても、抜けてもOKです)
■場所:どっぽ村拠点施設
■申込み:どっぽ村メールinfo@doppo.jpn.orgや大戸洞舎(0749-78-1727)へ。


☆5月31日(日)「はじめての樹林気功~新緑編~」☆

「自然の命にふれて、いやし合うこと」を軸にした樹林気功。
「木からエネルギーをもらう」という一方向のものではなく、いろんな命の連な
りがある「樹林」を感じて、「人も自然の一部」と、私たち人間がたくさんのつ
ながりの中で生きていることを見つめ直せたら。
上山田の新緑いっぱいの森の中で、木や人へとやさしい気持ちになれる樹林気功
の時間をお届けします。新しい森との時間を楽しみましょう。

■日時:5月31日(日)
■時間:10:00~15:00(受付9:30~)
■場所:大戸洞舎と上山田周辺の里山。 ※集合:大戸洞舎
■内容:森に入って木々と感じあう樹林気功を体験します。お昼には旬のお野菜
を中心としたお食事をご用意。午後からは自宅でも気軽にできる気功を教えてい
ただきます。(予定)
■講師:藤田雅子さん(三重県津市美杉町在住。樹林気功師。http://www.jyurinkikou.net/index.html

■持ち物:5本指ソックス、動きやすい服装、マイカップ、マイ皿、マイ箸
■参加費:3500円(樹林気功体験、食事代込み)
■申込み:どっぽ村メールinfo@doppo.jpn.orgや村井(090-5885-2872)へ。
■定員:30名

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2009年4月25日 (土)

[お知らせ]第10回 湖西手仕事工房巡り あ け っ ぴ ろ げ

Akeppiroge 第10回 湖西手仕事仕事工房めぐり

あ け っ ぴ ろ げ 

日時:2009年5月8日(金)~10日(日)
   午前10時~午後6時

問い合わせ 事務局:滋賀県高島市安曇川町南古賀966-3
山口耕一郎
0740-33-0179


あけっぴろげ参加アーティストさんのブログ
→ 「日々精進! 家業が木工芸のお家って、こんなです。

 「木と漆の仕事」あけっぴろげのちらし詳細がご覧になれます。


湖西にはあこがれの景色が沢山あります。
あぁ、こんなトコに住みたいなーと思う景色がいっぱい。
山が聳え、振り返ると琵琶湖の蒼い水面がキラキラと日に輝いています。
緑の山の麓に広がる水田の棚。
特に、春の田植えの季節の水田の水鏡の美しさ。
ああ、桃源郷だなぁ。
それを湖西線から眺めるのが好き。
おっと、水田が水鏡な時期は短い。
見逃せない。

そんな時期に湖西高島の安曇川近辺にお住まいだったりアトリエを持つアーティストの皆さんがその場を交流の場に開放するイベント「あけっぴろげ」が今年で10回目です。
去年はじめて行って何人ものアーティストの皆さんのお話を伺う事が出来ました。
古民家を長い間かけて家族で改造し、野菜や花を育てたり。
田舎ならではの豊かな創造の暮らし。
他府県や県内でも他の地方から移ってこられた方が意外にも多かったです。
そして「滋賀っていいよねー」話に花が咲きます。
そんな滋賀の魅力全開な湖西にぜひお越し下さいね

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2008年10月31日 (金)

[お知らせ]『山里とつながる暮らしのススメ』

Yamasato
『山里とつながる暮らしのススメ』

比良山系最北の山麓。安曇川沿いの集落へ移住した家族の住まいを訪ねます。
いにしえより受け継がれてきた自然の恵みと共生する持続可能な山里の暮らし。
火のある暮らしを体験して、人が住むことによって環境が守られることを感じてください。


日時: 平成20年11月8日(土)
     13時〜17時30分

場所: 滋賀県高島市安曇川町中野
          (集合場所は下記の連絡先へお問い合わせ下さい。)

対象: 自然の恵みと共生する山里の集落へ移住し、持続可能な暮らしを始めたいと考えている人

定員: 20名

参加費:1,000円(保険代、飲み物、地元の伝統料理)

主催・申込み:中野里山保全会(担当:今城(イマキ))
TEL  090−8821−0667
FAX  0740−33−0222
E-mail y-43zu@guitar.ocn.ne.jp

プログラム :【講演】内藤 正明 氏(琵琶湖環境科学研究センター長)
        【体験】里山散策、薪割り、薪ストーブ 等
【見学】近くの山の木で建てた家、湧き水、再生古民家、火のある暮らし 等

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2008年8月 6日 (水)

アナタだれの子、おもろい顔

2008年8月3日(日) 仰木
Cimg4921地球温暖化を肌で感じるこの夏の暑さ。
湖西の仰木の棚田ボランティアの日。
イノシシ、鹿、猿など増えるばかりを獣害を防ぐための電柵設置。
足場の悪い沢のふちや斜面に杭を打ちつけ、トタンを張り、電線を張りました。
すでに張ってある電線に触れてピリピリ感電しながらの作業。
全く非力な私は周りをカメラを持ってウロウロするだけで、なーんもしてないのに疲れました。

Cimg4938それにしても男女とも年配の方のお元気なこと。
男性は鉄の槌を振り上げ、女性は電線を張ったり、
最後までピチピチ元気いっぱいに作業に打ち込んでいらっしゃいました。
体力、気力と盛りなはずの大学生がむしろ弱々しくて、はかなげ。
それでも、こうしていろんな世代の人たちが一緒に作業をしながら、培われるもの、受け継がれるものが沢山あるに違いありませCimg4937_2ん。

作業をしていた人が見つけた何かの幼虫。
茶色の体についている鮮やかな黄色の模様は本当の目じゃないのでしょうが、まるで睨みつけるようです。でも、怖いっちゅうより、「アンタもがんばってんねやねぇ・・・」とちょっと間抜けた顔がいじらしい。

おそらく何の武器も持っていCimg4942なさそうな柔らかで小さな何かの幼虫は体に黄色のこの模様をつけることで身を守っているのでしょう。


キミは大きくなったら、なんになんのかな?

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2008年8月 4日 (月)

援農隊@栗東 走井

  2008年8月2日(土)

Cimg4851こだわり滋賀ネットワークの今年度の事業の一つ、「援農隊」。
こんな猛暑の中でお役にたてる自信はございませんが、栗東は私、地元ですので参加してみました。
草津駅から車で約30分。栗東のトレセン(競馬馬のトレーニングセンターです)の前を信楽方面に上って、少し山に入ったところの集落、「走井(はしり)」にお邪魔しました。

ここは、去年の全国海づくり大会で実施した「こだわり農業プチツアー」でも訪れたそうです。

今回は田んぼの畦の草刈りをお手伝いした後、ここ、地元のブランド「こんぜ清流米」についてお聞きしました。

Cimg4840お世話になる宮城定右衛門さんのお宅へ。
「定右衛門さん」
歌舞伎俳優ぐらいしか聞いたことがないクラシックなお名前からして昔ながらの由緒ある大農家さんってかんじ。
果たして、やっぱりその通りなんですが、参加者のHさんは
「うちみたいな水のみ百姓とはちがうよな~」

あはは、何時代のはなしですか

宮城さんちの立派な門には、郵便ポストがついている。
郵便受けじゃないよ。
なんちゃってポストじゃないよ。
ちゃんと集荷時間が書いてある。
でも、郵便受けは見当たらなかった。
Cimg4834
お座敷は大きな庭に向けて大きく開けていて、とても開放的。
お庭にはかんぴょうが干してありました。

縁側で農作業ルックに着替えて宮城さんはじめ、「こんぜ清流米」関係者の方々のごあいさつをいただき、、援農隊、出発。
山を軽く登ってすぐに田圃があります。
周りを山に囲まれ、今風なものが一つも見えない里山の風景。それがマンション林立の草津駅から車で30分。
この集落はただの昔ながらの農村で、知り合いの居ない人が立ち寄る所でもないようです。
もったいない。
この景色を地域活性化にもっと有効に活用したらいいのに、、、。

何もなくて、とっても豊か。本当に素敵な里山の風景。

滋賀でも有名な美しい里山がいくつももあります。
そういう所は県内でも私の住まいよりもっと遠い所だと思ってました。

栗東に10年住んで、今まで「素敵」と思った風景に多くは出会わなかったのですが、さすが滋賀。
さりげなく、こんな風景を隠し持っていたとは、なんと奥が深い。

この日は少し曇ってギラギラした直射日光がないおかげで草刈りも快適。
みんなで刈ると広い田んぼの畦もあっという間。
萩のピンクの花が揺れて少し秋の気配。そして稲の花も咲き始めていました。
このまま獣害もなく実ればいいのですが。。。

Cimg4872Cimg4875









その後、宮城さんの桃畑へ。
言葉はいらない、、見よ!この大玉!
ひとりでこの大玉にかぶりついてよし!

宮城さんは元々山の仕事で収入を得ていらっしゃったそうです。
けれど、昭和40年代ころから林業では収入にならなくなり、農業で、特に果樹などに力を入れてきたそうです。今のたわわのモモやイチジクを見れば、本当に先見の明のある方なんだなぁ、と思います。
Cimg4880 お昼御飯は、地元の「こんぜ清流米」の白ご飯と赤飯。
それから、かぼちゃの炊いたのと、新鮮なトマト。
お漬物そして、ウグイのなれ寿し。

滋賀に越して来て間もないころに、滋賀県民への道としてフナ寿しにトライ。
ドリアンがダメな私はやっぱりそのフナ寿しの香りになじめず。
それ以来、箸をつけることができませんでした。
が、前回、朽木で食べた「鯖のなれ寿し」も美味しかったし、今日の宮城さんとこのウグイのなれ寿しも、すっごく口に合って、残った分は全部お持ち帰りさせていただきました~
この分だと、フナ寿しに再トライできるかなぁ。

Cimg4888 交流会で、こんぜ清流米についてお話を伺いました。
ここの土地は水、土がよく、寒暖の差があり、美味しいお米ができることから、「清流米」としてブランド化して広めたいというお話でした。
消費者の方からは「だからといって、清流米がどこで買えるのかも分からず、販売も秋口のほんのわずかな間で限定数だけ売るという形では応援の仕様がない」というお声でした。

農産物がお天道様に左右される限り、工業製品のように数量を予定したり、保障できないジレンマがあります。加えて、獣害の被害も大きく、前もって沢山の予約を受けたくても受けることができないのです。

一方、栗東のすぐ近くの集落でお米を作っている方は、「同じ地域で、同じ山の水を使っているのに、なぜうちの田圃の米は「清流米」のブランドから外されるのか理解できない。」というご意見。
「一部の少数の農家だけが固まってブランドが成立するのか、もっと大きな枠組みで考える必要があるのではないか」

今日配られた中に「ご飯にも添加物。古米もたちまち新米に」という資料がありました。
安い古米に添加物を加え、ふっくらツヤツヤな香りのよい新米に炊きあげて外食産業に使われているそうです。

「おいしいお米」なら、それで手に入る。
そんなのに騙されるな、と言っても、見分けがつかないよう上手に欺く技術のほうが上手。
こんぜ清流米が安心で、安全で、美味しい米というブランドにしたければ「金勝(こんぜ)」という土地や作る農家さんを一緒に売り込んでほしいなぁ。
それにはたった数件の農家さんたちが寄りあうよりは、もっと異なった業種や地域の人たちも含めた独自の面白い広め方があると思います。
そして、栗東の里山の風景はそれができる可能性が沢山沢山あると思います。

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2008年8月 1日 (金)

目の前には、限界集落

Cimg4516 2008年7月5日(土) 
滋賀県高島市(旧朽木村)の山村都市交流館「山帰来(さんきらい)」で行われた「限界集落サミットin朽木」に参加してきました。
「ちゃんとしたレポート」はどっぽ村のリエちゃんのご報告をご参照いただくとして、「田舎、いいよなぁ~」と、のんきな街の人の珍道中にしばしおつきあいを。

このサミットの一週間後には滋賀県立大学の「湖北移住交流支援研究会」主催の湖北古民家の空き家見学会に行ってきました。
このブログでもよくご紹介する友人C夫妻は田舎の古民家暮らしを目指して滋賀に引っ越して来ました。
引越し前から色々探して見たものの、古民家が一般の住宅のように不動産で出回っているものではなく、

「運とご縁で人づてに出会うもの」

という結論に至り、こうしてマメにあちこち出向いていらっしゃいます。
そのうち、滋賀に来て1年もたたないのに滋賀県民歴10年の私も敵わないほどの滋賀通になってしまいました。
今では私が彼らに「連れて行ってもらう」方に。

Cimg4582限界集落サミットの日、C夫妻の車で朽木の奥へ。
山の集落の田んぼや畑、藪や森林の脇の道を途中間違えながら走る。

廃屋らしき大きな日本家屋がポツンポツンとたたずんでました。

立派な造りの佇まいにCダンナ氏の田舎暮らしの夢が膨らむ一方でどんどんテンション下がっていくC奥方。

「(こんな所に引っ越すなら)東京に帰る!!」


Cimg4523朽木の針畑地区はこんな奥地にありながら外から移住してくる若い家族がけっこういらっしゃる。
小さなお子さんたちがそこら辺の木に登ったり、緑いっぱいの風景の中で生き生きと育つことは他に変え難い教育だと思います。

「ヘビ、取ってきたるわ」
という暖かいお申し出を全力で辞退。
「ヘビ、怖わないの?」と、聞くと
「。。。普通」
。。そうか、普通か、やるな、キミ。


Cimg4517 朽木で素敵なパンを焼いているご夫婦や、農業をされている方、なんだか不思議なコミュニティを築いていらっしゃるグループ。こういう所に住まう方たちというのは生きる知恵と技術が備わっているなぁ。

古民家ではないけれど、公営の安い住宅もあって、住む意志さえあれば、何とかなりそうな感じ。

限界集落を見学、という事でしたが、ここは元々こんなに静かな所で、沢山の人が住むという事が想像しにくく、それでもここは若い人ががんばっているという印象でした。

手ぬぐいの姉さん被りがめっちゃ素敵な地元のおばちゃんに聞くと、ここは昔から街から人が移住してくる土地柄だったそうです。

「でも、何年かしたら出ていきはる人が多い」



Cimg46171週間後に長浜の山間の集落を訪れました。
こここそ本当に限界といった感じの集落のでし た。
元々人が沢山住んでいたけれど、道路が整備されると人が入ってくるどころかどんどん出て行ってしまった、というお話でした。
山あいの為、日照時間が短く、田んぼや畑は獣害で、作っても全滅。
空いている民家もかなりある。。。
早速、古民家の見学。
地元独特の造りや間取り、重厚な土蔵など大切な地域文化がいっぱい詰まっている。
けれど、今、住もうと思ったら土台を直したり、今の生活に合わせた造りに改造したり、実際住むには何千万円かかる。
資金で考えるなら新築建てたほうがずっと安いようです。

Cimg4614 数件古民家の空き家を見て、結局お金がないと田舎住まいはできない、という、ちょっと物悲しい結論。
でも、そう言ってしまうと若い人は入ってこない。
集落で子供の生み育てが可能であればこそ、次の世代が在るというもの。


限界集落サミットで和歌山県那智勝浦町の色川という集落はヨソモノも若者が移住して頑張っている報告を聞きました。
この集落が好きで、おじいちゃんおばあちゃんの生活の知恵や技術に惚れ込んで、伝統文化を大切にしたい、、と思う若い人たち。その思いがひしひしと伝わってきました。
雷鳴とともに、、、(^▽^ )

仕事の事とか、生活インフラ、近所づきあい、、、田舎に居を移す事は今までの「引越し」や「宿替え」と思ったら大間違い。今までの街の暮らしの生き方、考え方もガラリと変えないとやっていけないみたい。

しかし、限界集落というのは山村に限ったことじゃない。
街の中にも高齢化が進んだ寂れた団地や住宅地がたくさんある。
人口構成で考えれば日本全体が「限界集落」なんだから。

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2008年6月24日 (火)

[お知らせ]限界集落サミットin朽木

Genkai湖北の大戸洞舎「どっぽ村」さんから「限界集落サミット」のおしらせです!

〜山人から街人へ 街人から山人へ〜

65歳以上の高齢化率が50%を超え、自治機能ができなくなった集落が「限界集落」と言われています。滋賀県内でも人が暮らさなくなり、荒れていく集落は各地に見られ、その予備軍を多く控えているのが現状です。

でも、一方では田舎暮らしへの憧れなど、求められている声もあり、新たな流れを生み出す可能性も秘めています。

そこで、まずは「限界集落」に直接触れて、その問題について探ろうと、「限界集落サミット」を朽木で開催します。

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日時:2008年7月5日(土)10:30〜16:00(受付10時〜)
場所:山村都市交流館/山帰来(サンキライ)   高島市朽木中牧528番地
参加費:2000円(昼食込み)
お申し込み:お名前と参加人数をお知らせ下さい。
限界集落サミットのちらしをダウンロード
お申込みはホームページでも受け付けています。
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街に住む人も、山に住む人も、関心のある方はお気軽にご参加ください。
朽木の地元食や山の雰囲気を味わいながら、気軽に話し合える場を予定しています。
周りの方でご興味をお持ちの方へ、この情報を届けていただければ幸いです。

開催が間近に迫っていて、ご案内が遅くなりまして申し訳ありません。
実り多き時間となりますよう。

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2008年6月20日 (金)

地域づくりへ向けた想いのこもった木の家作り勉強会・・・ in 四国

「古民家に住みたい!」と、滋賀に来た千葉さん。
今はとりあえずの一戸建てにお住まいですが、木の家、昔ながらの家に住みたい、とあちこち通って勉強されてます。



滋賀県内の「木の家作りの専門家集団」の勉強会参加するチャンスをいただき、一泊二日で四国へ行って来ました。大工でもきこりでもない私は一緒に参加された専門家に比べたらただの素人です。ただ木や森や自然が大好きで自然の豊かな山歩きを学生時代によくしたものです。
昨年の世界一周旅行でも大自然のエネルギーを求めて、スリランカのジャングル、ペルーやボリビアの遺跡、パナマの熱帯雨林、インドの砂漠の村やバリ島の棚田の村などを訪れたことを想い出します。いずれは木の家に住みたい人という想いを抱えて参加しました。家を建てたこともなく木の種類の見分け方も知らないそんな私の目から見て、耳から聞いて、体で感じたことを綴ってみました。


山科駅前から観光バスで高速道路を乗り継いで明石大橋を渡り淡路島を通って四国へ。往復約1200kmに渡るツアーでした。四国は山がどこまでも深く、そして道路がとても立派でした。天気予報では雨でしたが幸いにも快方に向い旅を堪能できたこともありがたいことでした。22名の参加者は気がつくと心通いあう仲間になっていました。


最初に訪れた工務店では、若杉を活用した軸組工法のお話を伺いました。
親子2代に渡って家の素材である木にとことんこだわって家を建てている工務店でした。
木へのこだわりや研究を長年続けてきて、それは今でも日々続いているそうです。そのチャレンジ精神に感じ入りました。
実際の家作りに取りかかる前にまず木でモデルを作り、その模型を見ながら入念な打合せを施主さんと重ねます。板に描かれた設計図(図板)にはびっしりと情報が書き込まれていて、まるで芸術品のようでした。この図板はこの工務店のノウハウが詰まった宝物だと話してくれました。
ここでは日本中から選りすぐった木を1000−1500本も数種類の規格材としてストックしているそうです。
その後で実際の作品として2軒のお宅を訪ねました。一軒目は家そのものが自然の風景に溶け込んでいて、風の流れも計算された家づくりでした。塗装されていない自然木を使ったフローリングの床は14年経っても柔らかさがあって「木は生きている」ということが足の裏からも実感できました。二軒目は4月に完成したばかり、白木と木目の美しさはまるで美術館にいるかのようでした。


若い大工さんを育てながら、伝統的な技を継承しようとする親方の話は、家づくりを語りながらもだんだん人作りへ。時おり出る厳しい言葉からは、家づくりへの熱い想いを感じました。
息子さんは木の性格や特質を沸き出づる泉のように語ってくれました。木の話は材木からそれを切り出した山へ、どんなふうにその木が育って来たかまで、どんどん続きます。静かな口調の中に情熱の炎が垣間みられました。お父さんとはまたちがうスタイルですが、まるで見えない絆のようなものでこの親子は繋がっていると感じられました。
「こんな工務店さんに家を建ててもらえたら嬉しいだろうなあ〜。」
「そしてこの図板は完成した家のどこかへ飾りたいなあ〜。」
などと感心することしきりでした。

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