カテゴリー「2007年 農と食のコーディネーター養成講座」の記事

2007年10月29日 (月)

研修5 琵琶湖安土西の湖と大中の野菜の達人を訪ねる その3

2007年10月27日(土)

農と食のコーディネーター養成講座の最終回。

Cimg2663 最後に訪ねるのはにんじん農家の野田康司さん。

打ち合わせで野田さんとお話しされてる成田さんから
「またゆっくりお話を聞きたい面白い人よ~~♪」
と、聞いてはいたのですが。
果たして、次々ギャグが炸裂してなかなか本題に入れず、話すご本人も苦心しておられました(笑。
楽しい方です。
しかし、お話はとても真剣に農業の事、食の安全の事を語られていました。
あまり時間がなかったので残念ですが、
「ぜひまた訪ねて来てください」とおっしゃってくださいました。
話が弾みすぎて帰れなくなるかも知れないのでご注意を、ですって(^^;
そばで「社長」の奥さんが冷静にご主人のギャグを見守っていらっしゃっいました。

Cimg2666 にんじん畑を見せて頂きました。
ふわっと緑のにんじん葉がずーっと広がっていました。
広ーい。
奥さんとお母さんが私たちが来るというので一生懸命草取りされたそうですが、
なるほど、大変な労力です。
思わずそこら辺の雑草を引き抜いてちょっとでもお手伝いしたくなるくらい。
こだわり農産物の基準で頑張って作っていらっしゃいます。
それはいいのですが、「こだわり農産物に貼るシールが高くつく」のが悩みだとか。
それに「こだわり」の野菜を作る農家さんにも色々。
一生懸命仕事して、いい野菜を作った農家さんが適正に報酬を得られる農業になる事。。それが次世代にやる気のある農家さんを育てる必須課題です。

野田さん達が組織する「びわ湖ベジタブルロード」
・有機質資源をたい肥化し、積極的な利用に取り組み、循環型農業を実践しています。
・農薬の使用を極力ひかえ、代わりに自然界の抽出液を利用し、病害虫対策を研究実践しています。

そんな農家さん達が消費者と交流、連携、の中から安心、安全、健康にこだわった野菜作りを目指す活動をされています。

おっ、さりげなく理事がこだわり滋賀ネットワークの幹事の本江さん。

こうしてこだわり滋賀ネットワークの今年度の講座「農と食のコーディネーター養成講座」は無事終了しました。
「このまま終わってはもったいない」
参加者のみなさんは口々におっしゃいました。
この講座はここで修了するためではないのですよね。

今後、こだわり滋賀ネットワーク「コーディネーター」として農と食、安全とおいしさ、まちづくり、ひとづくりの為に和を、輪を広げて行って頂きたいと思います。
私から見たらすでに農業や食の専門家の方々も「知らない事がいっぱいで、感動する事がいっぱいあった」とおっしゃいました。

今年の講座の始めにくじ引きで決まったグループ。
このグループで12月9日にコーディネーターとして初の企画発表会を開きます。
楽しい企画を楽しみにしています。
みなさん、お疲れ様でした!

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研修5 琵琶湖安土西の湖と大中の野菜の達人を訪ねる その2

2007年10月27日(土)

農と食のコーディネーター養成講座の最終回。

続いて大中愛菜館→トマト農家濱田さん。

Cimg2639 大中の地域の女性の皆さん手作りの大中の農産物で作ったお昼ご飯。
おにぎりとみそ汁。トマトと赤カブのごま和え。
この後、愛菜館の直売所に寄って、みなさん普通の夕食の買い物みたいに沢山野菜を買ってました。
大中はとっても広い干拓地で安土、近江八幡、能登川にまたがります。
車で野洲から近江八幡へ、この広い平野を抜けるときに道路脇の看板で大中の若い農家さんたちが頑張っている町、と書いてあります。
今日はそんな農家さん達と知り合う日になりました。

トマト農家の濱田和夫さん。
正直、参加者の中には「ウチもトマト作ってるし。。。」と、それほど関心が無かったかもしれません。
濱田さんちのトマトを口にするまでは。

Cimg2648 ハウスの外から見たプチトマトは真っ赤なルビーのようにキラキラ輝いていました。
一本のトマトを9メーターものばして、それにフサフサとトマトがなっているのは驚きでした。
農業技術についての詳しい話は分からないですが、近江八幡の小学生が見学に来た折の「ミニトマトの話」というプリントをいただいてみると、このトマトが実るまでの濱田さんの様々な知恵と手間を垣間見ることができます。
「ここが、専業農家の仕事です」
生業をトマト一本にかけている濱田さんのプロ意識がすがすがしい印象的な言葉でした。

ハウスの外でお話を聞いてると、ブ~ンと、大きなハチ一匹が「ナニゴト?」と聞くかのように寄ってきました。
受粉するためにハウスの中で働くマルハナバチ。
刺したりはしないそうです。
「はよ、入って仕事しいや」とハウスの中に入れました。

Cimg2652 ハウスの中に入って、みなさん口々に濱田さんに色んな質問をされています。
私と言えば、こっそり早速つまみ食い。
いや、でも、食べてみんとわからんし。

隣のハウスでパックをもらってトマト狩り。
トマト狩りなんて初めて聞くし、野菜って「狩り」たいと思うほど食べられないものでしょうが。。。。
もう、みなさん口にもパックにもあふれんばかりに詰める詰める。。。もう、パック、閉まらないし(^^;
だって、シンジラレナイくらい甘くてフルーティー。
しかも、同じ木の近い場所になっているのに、大きさによって風味が全然違う。
小さいサクランボくらいのトマトは本当に甘くておいしい。
ああ、いつまでも食べていたい。。。。
トマトの奥で濱田さんがサラダほうれん草を摘んで下さいました。
このまま食べられる柔らかな若いほうれん草。緑のほうれん草と真っ赤なトマト。

「ウチのトマト、こんなに食べた事無いわ~」
トマトを作ってる農家さんもびっくりで、爆笑が起きます。
みんな納得。それほどのトマト職人濱田さんの仕事でした。

翌日、私はそのトマトを大阪に持って行って、イベントの司会の合間に出演者やスタッフ、業者さん達に食べさせては「あま!おいしい!」と、驚く顔を見て「フフ、滋賀の農家さんのトマトやで」とほくそ笑んでいました。

かくして、バスは今年度セミナーの最後の最後の地、にんじん農家の野田康司さんの元へ出発。

つづく ^^)

 

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研修5 琵琶湖安土西の湖と大中の野菜の達人を訪ねる その1

2007年10月27日(土)

農と食のコーディネーター養成講座の最終回。
今日は、安土の琵琶湖の内湖、安土にある西の湖の浄化に取り組む奥田修三さんを訪ね、船で西の湖を巡ります。
そして安土、能登川、近江八幡にまたがる大干拓地、大中(ダイナカ)の農業を見学。
トマト農家の濱田和夫さんと、にんじん農家の野田康司さんを訪ねます。

日々暑かったり、寒かったりの服装に困る日々。
今日は雨。船にも乗るし、晴れてほしいな。

Cimg2599 安土の西の湖。
琵琶湖のヨシの60%はここに生育しているそうです。
お話を聞いたのは奥田修三さん。
6月に毎日新聞の折り込み情報誌Oh!Meに掲載された記事によると御年81才!
生まれも育ちもここ安土。
漁師は引退されたそうですが、今は安土西の湖観光代表として活動されています。
背筋がピンとされて、指の先まで力みなぎるような方でした。
張りのあるお声で、西の湖のいまむかしを語って下さいました。
干拓で変わってしまった西の湖の水をかつての頃のように取り戻したい。
子供の頃に泳いだり、洗濯したり、飲んだり!していた頃のように。
今はすっかり汚れてしまった西の湖。
湖の畔に修三さんが見せて下さった一つの実験。
二つの水槽には西の湖の濁った水が入っています。
その中に池蝶貝(イケチョウガイ)など貝を沈めておきます。
さてさて、その結果は…?
船から帰ってからのお楽しみ。

Cimg2602二艘の船に分かれて西の湖探検の出発です。
雨も吹き付けてちょっと寒い。
湖面には浮き草がいっぱい漂っています。
菱と、ホテイアオイ。
「スーパーで買ったら198円もするのよ!!」と、もちろん成田さんはいつもの通り持って帰る気満々です。まさか今晩のおかずには登っていない事を祈ります。
それにしてもホテイアオイってこんなに大きくなる物でしょうか。
ちょっと家にあったらじゃまなくらいデカイです。薄紫の可憐な花を咲かせていました。
菱は角ばった実をつけていました。食べられるそうです。

西の湖を漂いゆきながら私たちも、この辺りが第二の故郷である森本参事からでさえ、
「案外、広いんだなぁ、西の湖」という声が聞かれました。
車で走ってこの周辺をそう広いと思う事はないのです。
いつも車で通っている湖岸道路のすぐそばを今日は船で走っています。
なんだか不思議な風景です。
Cimg2613 枯れかかったヨシの壁が風に揺らいでいます。
昔ここでヨシの生える大湿地を所有していると羽振りが良かったのですが、
外国産の安いアシが入ってきて、今では活用されることがなくなってしまった琵琶湖のヨシ。
そんなヨシの壁を迷路のように伝って何艘もの観光水郷巡りの手こぎ船が行き交います。
そんな素朴な西の湖にかかる橋は木の橋だったり、木の風合いの橋だったり、で、見た目美しいなぁ、と思ったのでした。

さて、無事に帰還。
出発前に貝を沈めた湖畔の水槽は。。。。
Cimg2628
一つの貝がドラム缶一本分の水を浄化するのだそうです。
そしてヨシも水を浄化する一つの力。
物言わぬ貝やヨシなどの身近な動植物も私たちが共生していく大事な仲間なのです。
ホテイアオイなど水草を船でさらい、クレーンで除去する作業をしている業者らしい人たちもいました。
それほどのすごい量が水面を覆っているのですが、
渡り鳥の鴨がこのホテイアオイを食べに飛んでくる。
だから全部採らずに残しているのだそう。
セミナー受講の沢山の方がホテイアオイをお持ち帰り。
奥田さん、船頭を務めて下さった弟さん始め、地域のみなさんありがとうございました。
この地域で収穫したタマネギやさつまいもを売っていました。
タマネギキロ80円との事で、3キロも買ってしまいました。
一人暮らしなのに。。。

バスは大中を目指します。
つづく。。

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2007年10月15日 (月)

研修4 生ごみ循環+ガリ版印刷発明の地+地産地消米粉パン その3

「農と食のコーディネーター養成講座」4回目の感想の続きです。

●つなぎ隊 谷郷さん

Cimg2219 9時半頃、生ゴミ循環の町蒲生岡本町を訪ねました。
ゴミステーションの前にて、岡田さんのお話をお聞きする。
生ゴミは出しておられないとの事。
田んぼに行き、実際に生ゴミ堆肥化されているようすを見学。
思ったより、臭いがしていないのと、湯気が上がっているのにびっくりする。
野菜が丸のまま入っているのできざんで欲しいとの事。
 私も数年前まで生ゴミをEMで堆肥化していましたが、臭いのとバケツの重さに耐えられず、やめてしまいました。
田んぼでされていたモミガラ、米ぬかなどを使った堆肥化なら臭いも少なそうなので、家の田んぼの脇に作ってみようと思いました。
Cimg2245 11時半頃より岡田さんが作られた新米といものつるの煮物、たくわんの煮物など、純朴な心のこもった料理を出していただき、あまりのおいしさに、ついついご飯をおかわりしてしまい、食べ過ぎてしまいました。
また、珍しいバジル茶、よもぎ黒酢などもいただき、大満足で岡本町をあとにしました。

お昼から場所を移動し、旧八日市の糠塚町を訪ねました。
米パンとバター作りを体験させていただき、3haの大きさの田んぼや施設を見学させて頂きました。町がまとまっていて進んだ集落営農をされていて、なかなか私たちの地区では進んでいっていないので、とてもうらやましく思いました。
Cimg2268 最後に糠塚の牛乳で作られてたソフトクリームを食べて、おいしいものいっぱいの糠塚にさようならいたしました。
斑で企画書の打ち合わせのため、
次回の研修までに野草料理を作られているお店へ食事に行く予定です。

みのるちゃんグループの川上さんのグループです。

町内は25戸の小さな町にもかかわらず、皆さんが協力して米粉パン作りや野菜販売に力を入れて取り組んでおられるというお話や、広い豊かな土の中で、高齢にもかかわらず元気に土を耕して、野菜を作っているという姿を見て感動しました。

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研修4 生ごみ循環+ガリ版印刷発明の地+地産地消米粉パン その2

「農と食のコーディネーター養成講座」4回目の感想です。

Cimg2242 ●にこにこグループの間宮さん
生ゴミ堆肥化運動って鈍な事をされているのかすごく興味がありました。
集落全体ですることの大変さだけでなく、大切さをみんなが認識しているのに驚きました。
ガリ版印刷の体験では久しぶりに鉄筆を持って学生の頃を懐かしく思い出しました。
お昼はオードブル式でいただき楽しかったです。
糠塚の米粉パン作り、とっても楽しかったです。
米をふるいにかけたときのやや小さめの粒を粉にしていると聞いて、無駄のなさや女性の力強さ、やる気の大きさに感動しました。

Cimg2220 ●みのるちゃんグループ 川上さん
 今回の研修4は蒲生岡本町の生ゴミ丸ごと循環再生の取り組みの様子を見学させて頂きました。大変貴重な体験をみんなで見させて頂いたと思いました。
 生ゴミ堆肥化運動のリーダーの岡田文伸さんのお話の中で見学には色々な方が多様に来られるのですが、実行に移されている所はほとんど無いようだと述べておられました。
私の生ゴミ丸ごと循環再生の取り組みは今すぐ実行できる事はできませんが、この岡田さん達の取り組みを私の住む町の人に伝えて行きたいと強く考えています。
ガリ版印刷体験は私のグループでは今回私一人だけ参加体験になりましたが、
なんだか小学生の時を思い出して懐かしい時代へタイムスリップしてしまったように一生懸命に無心で葉書造りに取り組み出来映えは上々で満足させてもらいました。

とっておきのお昼ご飯は、地元の食材でどれも大変美味しくいただいて食の豊かさを味わう事ができてうれしかったです。特に印象に残っているのは大根の贅沢煮と、イモのつるの煮物。ご年配の方達は昔の事を懐かしく思い出しておられました。私は初めて口にさせていただきましたが、こんなにイモのつるが美味しいとは思いませんでびっくりしてしまいました。また、イモのつるを食べる事すら知りませんでした。lイモのつるが手にはいる事があれば、ぜひ煮物を私の家族にも食べさせてあげたいです。

Cimg2261 米粉パン作りを体験して農産物栽培ほ場、施設見学は20戸の方々が全員で取り組んで頑張って来られた事により一歩進んだ集落営農として皆様の一人一人が地産地消食育に参加されていて大変素晴らしい方々が結束の強い町と思いました。
米粉パンを作って焼きたてのアッチッチの米粉パンは特別美味しい味でした。
参加できてとても幸せな一日でした。ありがとうございました。
Cimg2275

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2007年9月30日 (日)

研修4 生ごみ循環+ガリ版印刷発明の地+地産地消米粉パン その1

2007年9月29日(土)

今回の講座のタイトルは長い。
滋賀県東近江市をちょっとまわるだけでもこれほどヴァラエティに富んだ活動を見ることができるんです。

今回のプログラムは…

●東近江市蒲生岡本町の「生ゴミ堆肥化運動」の町のリーダー岡田文伸さんを訪ねる。
●同じく岡本町の堀井新次郎父子によるガリ版印刷発明を後世に伝える「ガリ版伝承館」でガリ版体験
●岡田さんのところの新米ご飯と畑のお野菜で作った「環境おべんとう」というより豪華昼食。
●糠塚町の農業組合法人「万葉の郷ぬかづか」で米粉パンとバター作り。


昨日までの蒸し暑さが急に今日は肌寒く時折小雨のぱらつく一日になりました。

●「生ゴミ回収なし」ゴミの堆肥化の町 岡本町
 「岡本宿 ホームページ はじめよう生ゴミの堆肥化」Cimg2218

人口が増えないのにゴミは右肩上がりに増える。
ドイツは51基、アメリカは168基。日本のごみ焼却炉の数は1490基。
汚いものは何でも燃やしてしまえ式な日本のゴミ処理。清潔そうで、その排煙は空気を覆っているわけです。

Cimg2210岡本町の岡田さんの案内で倉庫の分別ゴミステーションを見学。
「雑多な紙」「発泡トレイ」などが分別しておいてあり、いつでも持ち込んでいいように常に開いています。
もともとゴミ出しマナーが悪かったという岡本町で、生ゴミ以外のゴミは倉庫で匂いもなく集められていました。
そして生ゴミは岡田さんの畑の一角にある「堆肥コンポスト」に入れて、かき混ぜて蓋をしておきます。うーん、やっぱり生ゴミな臭い。。。二つのコンポストを交互に密封して熟成します。熟成しているほうは土の匂いに。田んぼに使うほどの量にはなりませんが、畑の肥料になっているそうです。そしてまたスクスク野菜が育ちます。

個人的な興味ですが、韓国語のサークルをやっているどらここにとって、蒲生はとても興味深い土地です。むかーし、むかし。中大兄皇子は朝鮮半島の百済と深い交流を持ち、百済、高句麗、新羅の過酷な争いで百済の要請で2万の兵を出します。しかし、白村江の戦いとしてほぼ全滅。百済は新羅に滅ぼされます。難民となった百済人は、海を渡り若狭、そしてなんと1500人もが日野、蒲生の地域に定住し、大陸の技術や文化を伝えたのでした。その高度な技術が今も岡本の神社にも残っていました。万葉の時代に蒲生を詠い恋を詠い、華やかな伝説を残した額田王も渡来系と言われています。

●ガリ版印刷「ガリ版伝承館」
        ようこそガリ版発祥の地 岡本宿へ
〒529-1521 滋賀県東近江市蒲生岡本町663番地
開館日時:土日(年末年始を除く)午前10時~午後4時

Cimg2230参加者の中には「昔、学校や職場でガリ版で使っていた」というバリバリのベテラン(?)さんも多数。一方、ガリ版初体験のワタクシ。ガリ版作りの原紙を鉄のペンで引っかくのに破りまくってしまい、やり直し。やっと鉄板の上に貼り付けて今度はインクが入るように力を入れて紙を削るのに今度は力が弱く。。。皆さんにはるかに遅れて出来上がった割にはいまいちな出来上がり。とほほ…。もう一回チャレンジしたらもうちょっとマシなものができそうです。

●「環境おべんとう」
Cimg2245生ゴミ堆肥を使い、岡田さんの畑でとれた野菜を近所の料亭でオードブル式にして出してくださったお昼ご飯。「芋のつる」を炒め煮?したのが美味しかったです。ご飯も美味しく、ダイエット中(いつでも)のワタシもイケナイとは思いつつ、おかわりしちゃいました。

 農事組合法人 万葉の郷ぬかづか
 滋賀県東近江市糠塚町1253
℡:0748-23-6898
Fax:0748-23-6928

Cimg2263最近、製パン会社からも出てきた「米粉パン」。
ぬかづかでは、地域で取れたお米で地域の農家の女性たちがパンを作っています。
なんと、今回のコーディネーター養成講座のメンバーの中井さんがパン作りを指導されたそうです!パン作りの米粉は色々試したところ、コシヒカリがもっちり感が出て一番いい、と、今年は早速新米もパン用にコシヒカリを確保したそうです。
「よもぎ」「かぼちゃ」「むらさきイモ」の鮮やかな色のパン生地を好きな形に成型して焼いてもらいました。小麦のパンとはまた違う優しい風味のパンです。
そして、特注で作ったという丸いビンに入った地元の牧場でとれたミルクを振る!振る!踊りながら振りまくる!!!と、なんと、バターができました。ちびくろサンボじゃないですけど、
「ぐるぐる回ってるうちにばたーになっちゃった、、、、」
なんという魅力的な!

ぬかづかのパンは月2回、市内の幼稚園のおやつになっているほか、「びわ湖大橋米プラザ」、「八日市やさい村」でも販売しています。

パン工房、野菜直売所の裏では農家のお母さん、おばあちゃんたちが野菜の手入れをされていました。
地元で家族みんなが生き生きと働いていらっしゃるのがステキだなぁ、と思いました。

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2007年9月 3日 (月)

研修3 朽木の森と針江の川端の郷 その4

自給自足グループの中井あけみさんのレポートです。

針江生水の郷委員会のお一人石津さんの案内で「川端(かばた)」特有の文化に触れることができました。
川端を見学に来られる事により、地域の人たちの認識も変化し、見学者の目を引く努力をされたり、庭に花をいっぱい植えたりして美しくするようになったとの事です。
15~20mの深さから湧き出る生水を
Cimg2036「たぶん今、飲んでいる水は江戸時代くらいの水でしょうね」と石津さん。
その水で、持参した青じそジュースを楽しみました。
自然の恵みである湧き水を余すことなく、もったいない精神で利用されている様子を目の当たりにする事ができました。
夏場だけは子供たちのために大川から梅花藻を取り除き、子供の遊び場として提供しているのだそうです。体験教室も人気があり、今まで川端の事をなんとも思っていなかったけれど、今では自分達の「宝」「誇り」という認識も芽生えてきた事をうれしく思うと言っておられました。
本当にうれしい姿にふれる事ができました。
地域の方が心一つにして、分担して、川端を守っておられる姿に心打たれました。
私は初めて川端にふれる事ができ、琵琶湖周辺の人たちの昔の姿そのまま息づいている事に感動しました。

本当にこの講座に参加して、いつも新しい事にふれる事ができ、幸福です。

そこここに湧いて出るきれいな水に感動しましたよね~。
「江戸時代の水がいまここに湧いてくる。」地球の時間は雄大ですね。
今、汚してしまった水は300年後に子孫が飲む事になる。。。私たちももっと先を見据えて日々生きていかないといけませんね。

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研修3 朽木の森と針江の川端の郷 その2

2007農と食のコーディネーター養成講座の3回目。
朽木の森と針江の川端の郷を訪ねる講座の受講メンバーの方の感想。

その1)にこにこグループ 小國 加代子さんです。


 Cimg1965 残暑厳しい中、研修3は、森・食・田・水の豪華な4点セットでした。
 森は、暑さを忘れさせる朽木の森散策!虫めがねでの観察は、童心に返り、再発見の連続!木・虫・葉に感動でした。
  食は、くつき新本陣で地元農産物の美味しいバイキング!満腹のあまり、買い物の意欲減退が残念であり、申し訳ない気分でした。(買う応援も主旨なのに・・・)
 田は、不耕起の田んぼの見学と説明。環境には最適だが、水を絶やせぬ稲作の難しい現状を聞きました。
 水は、針江のボランティアの方に案内して頂き、各戸の「かばた」を見学!その都度冷たく美味しい水をコップでグイッ!やはり食の一番は水ありき! と想いを強くする。観光地にはしない!と針江地区の心意気。豊かさ、暖かさを実感しました。絵はがきの様な船着場は、西村京太郎氏の小説にもなり、ドラマ化が楽しみな景観でした。
 湖西の素晴らしい夏を再発見、そして満喫した研修に感動と感激でした。

いつもはつらつとした笑顔で周りを明るくしてくださる小國さん。
一緒にいると、がんばろう!楽しもう!ってエネルギーが湧いてきます。
では次に、、


その2)つなぎ隊班 林 美子さんの感想です

 この日は、3回目の研修という事で、今日は万全で行くぞーと、勇んで家をでた。
 まずは朽木の森の散策、思っていたより短いコースで残念。でも、案内の方イワクこの暑さでは、遠くの山までは無理との事。そりゃそうです。
 一番良い時期は、10月とか?秋の農繁期が済んでから、ゆっくり来ようと思いました。

 さて、楽しみのお昼ごはん、朽木の田舎料理のバイキング、すごく期待してました。 

 でもその前に、久保さんの「こだわり田んぼ」、「不耕起・冬季かん水」いったい何なんだろう?と思いながらお話を聞いて、私にぴったりの田・畑のやり方だあーと思って、よくよく聞いてみれば、それはそれなりに皆んながやらなければ出来ない事、一人がやってたら、変わり者扱いでしょうネ。でも、畑でやってみる価値有。勉強になりました。
 いよいよ昼食、でも、少し期待ハズレ。地元で取れた野菜や、手作りが少ないように感じました。
バスで成田さんが、上手にお話されたせいか、すごく期待したのに・・・・・
 午後は、針江の湧き水生水の郷、一軒一軒の「かばた」を、地元のボランティアの方に案内して頂きました。立派なお家ばかりでしたが、かばたの部分だけは、昔のままにされ、お漬物の桶や昔なつかしいものばかりありました。
 Cimg2039_2  お魚屋さんで、めずらしい琵琶ますの煮付けを試食させて頂き、お土産に買うことも出来、非常にラッキーでした。私達のグループは、興味深々・食欲旺盛の人が多かったのか、特につなぎ隊の加藤さんのお陰で、お豆腐屋さんでも「かばた」に浸かってた豆腐も皆んなで食べました。おいしかったあー。
 前回の研修の時も、加藤さんの発声で、京都の二条駅と言えば、ラーメンのおいしい店があると言う事で、研修前の試食といいましようか?昼食をつなぎ隊プラス自給自足班の増田さんとも少しの時間でしたけど、色々なお話が聞けました。回を重ねるたびに、人とふれあい・また、お話しが出来て、私にとっては、人生のすばらしい肥やしになっています。

うんうん、ほんとうにそうですね!。
今回この講座に抽選で当たって、さらに偶然くじ引きで一緒になったグループメンバーの方々。みなさんとお話しすると泉が湧くように素晴らしいお話がいっぱい聞けますよね!
この出会いからまた新しいアイデアが、新しいアクションが、生まれますように!

              
                      

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2007年8月30日 (木)

研修3 朽木の森と針江の川端の郷 その1

2007年8月25日(土) 
食と農のコーディネーター講座 研修3 

「朽木いきものふれあいの里と針江の湧き水生水(しょうず)の郷」

夏休み最後の週末、まだまだ残暑の続く、ピーカンに晴れた今日は滋賀県高島市朽木の県立朽木いきものふれあいの里センターを訪ねました。
指導主任の中村友美さんに案内頂いて森の中を歩きました。
この暑さ、そして参加メンバーの体力を鑑みて当初の予定より1/3の距離となりました。

Cimg1971出発の際に渡されたルーペ。
足下の草むらに当ててのぞくと巨大なジャングルが見えます。
いいなぁ、コレ。一日中地面に張り付きたくなってしまう危険な魔力グッズ。

大きな自然の主人公は大木や岩の固まりではなく、小さな虫などの生物、草木の芽や種。
森の危機は道に落ちている沢山の鹿のふんを見ればわかる。
昔から朽木の人びとが利用してきた栃(とち)など里山の木。和菓子に使うクロモジや漆器に使うウルシ。本当に目薬に使ったか、メグスリノキ。。。

人びとの生活から里山の利用が遠のいた森は病んでいました。
コナラが粉を吹いて立ち枯れてしまう。炭にするために若い内に木が切られていた頃にはこのような木はなかったと言います。
森が掃除したように整然としているのは鹿など野生動物が若草や実、種を食べてしまうから。
生態系を壊すことはこんなにたやすいのに戻すことは不可能に思えるほどです。
それでも何も知らないで歩いていれば、森は気持ちのいいものです。
折しも大台ヶ原で登山客の入山制限のニュースがありました。
荒廃が誰の目にも明らかになってしまったときには瀕死のサインなのかもしれません。
人が里山とどう共存していくのか。森は今も問い続けています。

お昼はくつき新本陣でバイキング。
朽木ならではの手作りのメニューが少なくて、地元の味を期待されてた皆さんは残念だったようです。
わたくし、どらここはカレーがあればそこに行く!非常に安あがりなヤツ。
隣の道の駅で栃餅や鯖寿司、などなどみなさんお買い物して午後の研修へ出発。

Cimg1992 午後「不耕起米」の田んぼを案内下さった新旭観光振興協議会の澤田龍治さん。
「不耕起米」とは、去年の株を残したまま水を張り、特殊な田植機で稲を植えていく方法。苗にとっては厳しいけれど、元気な米がとれるといいます。

「土は上からできる。
土でないものを田んぼに入れるべきではない」
「肥料は混ぜるのではなく、上に置く」。。。
農業者ではない私には薄い理解しかできないですが、農業者の方はどうお聞きになったでしょうか。
Cimg1993 この農法の一番のポイントは「水がいつでも張れるかどうか」
水がきれいで豊か、そして特殊な田植機を使う。
この条件をクリアするのはどこでも、というワケにはいかないかも知れません。
農法のことは全然わからないけど、どんなご飯ができるのかなぁ~、味を確かめて見なくちゃね。



その後、高島市新旭町針江へ。
Cimg1999 家庭の敷地に湧き水の川が流れ、その川端(かばた)で野菜を洗って冷やしたり、水仕事をされています。
案内下さったのは針江生水(しょうず)の郷委員会の石津さん。
私は見てないのですが、最近ドキュメンタリーで石津さんファミリーが放映されたらしく、初めて来た方も「あ、石津さんや」と、なんだか親戚気分(^^。
なんと、この講座を受講されてる石津さんのご主人だそうです。
今日は奥様の石津さんはセミナーはご都合で欠席されたのですが、おいしい差し入れありがとうございました。ご主人の石津さんもとてもステキな方でした。

針江の郷。
焼き杉壁の家々、道のあちこちに湧き水の泉。川には梅花藻(ばいかも)が花を咲かせ、鮎が泳ぐ。塩素にまみれずに服のまま水遊びする子供たちを眺めながら、ホントは大人の私たちもこの川でそんな風に遊んでみたかった。。。?
家々の川端を見せて頂いて、水を飲ませて頂きました。
それだけで豊かな気持ち。
Cimg2006 石と木で作られた川端。中に流れる湧き水とすいすい泳ぐお掃除係の鯉。(デカイ)

もし、針江を見てみたい、と思われた方は必ずボランティアガイドさんを申し込んでください。
針江は観光地ではなく、普通に住民の方が暮らしている住宅地です。こんなにさりげなく存在している暮らし方だからこそ、価値がある、大切な文化です。
「意識の高い方達にぜひ見て頂きたい」と針江の方々も頑張っていらっしゃいます。町を愛するボランティアガイドさんと話しながら、針江の風景を楽しんでくださいね。
針江生水の郷委員会事務局
電話:090-3168-8400
AM9:00~PM4:00

最後に石津さんがご案内下さった所が「さんごろうさんの船着き場」という所。
Cimg2048 針江の漁師のさんごろうさんは今森光彦さんの写真はNHKで放映されたドキュメンタリーでよく紹介されるとても絵になる川辺です。
船着き場と言っても船があるから船着き場。船がなければ何にもない川辺です。
つないである船も今では見られなくなったような古い形の船もあるそうです。
主のさんごろうさんは80代でそろそろ後進に道を譲ることになってますが、その後進さんも70代だそう。
琵琶湖の漁師という仕事が今に生き残れる仕事なのか、私にはわかりません。

「今の仕事を引退したら漁師に戻りたい」

そう石津さんはおっしゃいました。
漁師が「生き方」だと思えた一言でした。

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2007年8月16日 (木)

研修2 都市と農村漁村の交流を受講して その3

引き続き先月熱波の京都二条、アリサハウスミュージアムでの農と食のコーディネーター養成講座のレポート。今回は「寶(ミノル)ちゃんグループ」の山田寶(ミノル)さんからです。

宮崎先生は都市と農村の結びつきを世界各地に広がっているグリーンツーリズムのお話から、先生が数年に亘り調査研究をしている中国雲南省の奥地の広大な棚田地区(自給自足で営まれている)の都市との交流についてもお話下さいました。

健康に生きるための糧を生産する農(食肉、魚介、海草も含めて)の分野にも工業化が進み、環境を破壊し、汚染が進み、農の効率化を追い求めた結果、食の安全性を脅かし本来の姿を見失っています。

街の隣の田畑も農業生産の現場であるが、いまや山里の棚田か、かやぶきの里美山町のような遠隔地域といわれるところへのグリーンツーリズムや交流施設活動を通じて、取り組み方や経済効果を越年調査して今後の指針としてのお話でした。

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